第8話

(なんだよ!俺は何も知らないのに!!!!)そう思ったが、逆に考えれば

何も知らないのだからたとえ捕まったとしても心神喪失状態になるのでは?

そう考え投降することにした。震える足を進ませながらドアに近づき震える手で

鍵を捻り重たいドアを開けた。そこには今までとは違った外の景色とかなり見覚えのある警察の服を着た警官が立っていた。『近隣からの通報で「いつもは誰もいない

時間帯の家からガチャガチャ音がする」と通報が入ってね』そう言われ署まで

連行された。そこで自分はどういった状況で自分はどんな人物かを事細かく伝えた。

すると警官は深くため息をつき、「またかぁ〜〜」と声に出した。

(また?どういうことだ??私みたいな人がいるのか?)そう思い聞いてみると

「君で今年に入って三人目だよ」と言われた。どうやら私以外にも自分の素性を全く知らないが別の時代から来たという人がいるらしい。こういった人のことを、

``blank state``(ブランク状態)というらしい。過去の例では最初の方は私と同じように昔のことを話していたが時が経つにつれ昔のことを思い出せなくなり記憶がなくなってしまうという人もいると聞いた。(私もそうなってしまうのか)と思ったがそれはそれでいいと思い考えるのはやめた。そんなことを警官と話していると警官に

「君はブランク状態なんだからこっちだよ」と言われ別室に案内された。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る