第7話

なんて期待していたが、普通の人の部屋がそこにはあった。

本棚などの一般的なものが置いてあり特に変わったとこのない部屋だった。

本棚の中にあった本を試しに一冊手に取り表紙を見ると日本語でそこには

「日本の歴史」と書いてあった。想像もしていない文字で想像もしていないことが

手元にある本には書いてあった。(まさかここが日本だというのか?!)

信じられなかった。(見た目や自分がいた場所だって今までと違っていたのに....)

他の情報も確保すべく本棚の本を一通り調べてみたが、やはりここは日本で

間違いなさそうだ。ただし少し違うところもあり西暦ではなく光暦(こうれき)

になっていたことや、一日が25時間になっていたりしていた。

(一応日本なのだが俺がいたとことは違うのか?)そんなことを考えつつ

自分が誰なのか、自分の親は誰なのかを探すため他の部屋も探した。

30分ほどかけて全ての部屋を探してみたが自分の情報につながることなど

何もなかった。(なぜだ、なんで何もないんだ!ここは私の家じゃないのか?)

しばらく頭を抱え込み自分がどういった状況に置かれているのかを考えようとしたが

無駄だと思いそんなことはやめた。すると『ピンポーン』聞き覚えのある音がした。

インターホンの音だった。(誰か来たのか?!まずい...今自分が誰なのかも

わからないし、来た人が自分を知っている人だったとしても私は相手のことを

しらない!)『ピンポーン』もう一度鳴った。すると二回目はドアを激しく

「ドンッ!ドンッ!」と叩き「いるのはわかってるんだ!早く出てこい!」と

怒鳴りながら叩いていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る