第6話

そのドアの向こう側に広がっていた景色とは普通の日本と変わらないような

玄関の風景だった。

「なんだこれ?!私は転生したんじゃないのか?」思わず口にしてしまった。

想像していた景色とは全く違う見慣れた景色。

今自分がいる部屋と一歩先に出た部屋は、本当に同じ建物の中なのか

確認したくなった。にわかに信じられないどころではなく全く信じられない。

何が信じられないかというと、この玄関の風景は、前住んでいた部屋と全く同じ玄関の風景なのである。(今まで自分が暮らしていたところとは打って代わり

全く違うところで第二の人生を謳歌するつもりだったのに、、、)

(なんでこうも第二の人生も前の人生同様うまくいかないんだ....)

あまりにも深すぎるように思えるため息をついた。

(でも待てよ?どうしておんなじ玄関があるのに外の風景は

あんなにも違っていたんだ?)疑問が疑問を呼ぶような展開で

頭がパンクしそうだった。「歴史を見るしかない!」そう思い立つと、

昔自分が住んでいた家を思い出し、自分が住んでいた部屋があった

場所へと向かった。そこには部屋も何もなくただの壁だった。

ほかのところにも部屋はあるが勝手に入るのは申し訳ない。

(...そんなこと言って何様のつもりだ)心の中でそうつぶやくと

すぐさま行動に移した。(ここは自分の家なんだからどこに入ったって一緒だろ。)

そう思い隣の部屋をあけるとそこにあったのは

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