学生時代に経験したちょっとえっちな話。
芳乃
イントロ
秘密
クラスで人気の色白で髪の長いあの子。
体育の着替え中、スカートを机の端にひっかけてしまい、下着がモロに見えてしまった。
こちらを振り返り、私に見られてしまった事に気がつく。
その子は顔を赤らめる事も無く、こちらを向いて唇の前に人差し指を持っていく。
「シーッ」
声は聞こえないがそう言っているように見えた。
片目を瞑ったままジェスチャーを。
可愛い自覚のある可愛い子は仕草も可愛いんだなと思ってしまった。
真意は
密かに片思いをしていた、低身長で短いツイテールにしていた童顔な、でも胸の大きいあの子。
合唱コンクール練習中。吹奏楽部の彼女がクラスの皆に指示を飛ばす。
その日は床に寝そべった状態で発声練習をしていた。教室が広くない場所で、偶々周りに人が多くなかった。
私はやり方が良く分からず、周りの人を見よう見まねでやろうとしていた。
その時ツインテールを揺らしながら彼女が歩いてくる。すると私の前でしゃがみ込んだと思ったら私に覆い被さってきた。
手は肩に。密着しているので、大きめの胸が嫌でも自己主張してくる。
突然の事で驚いていると、彼女の顔がドアップで見える。耳元まで近づくと、こう言った。
「...手伝ってあげようか?」
そう言うと直ぐに彼女は立ち上がり、離れていった。ほんの僅かな時間だったはずなのに、随分長く感じられた。
唖然とした私に笑みを浮かべた後、別の方へ去っていく。
それきり話をしないまま、数ヶ月後に彼女は転校してしまった。
学生時代に経験したちょっとえっちな話。 芳乃 @izureayameka_kakitsubata
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