第25話
…そういえば、気になる事が1つ。
『…あの、あの子…、妹さんって今何歳なんですか?見た目からして、まだ高校生ぐらい…ですよね?』
大人っぽく見えたが、若干まだ幼さも残っていた。俺の予想が正しければ、多分まだ高校生ぐらいのはず…。
俺がそう聞けば、少し何かを考える素振りを見せた大和さん。
そして、俺の顔を見て何やら企んだ様にニヤッ、と笑みを見せた。
「あー…、確かにまだ高校生だな。ちなみに、お前と同じ学校だぞ?」
ニヤニヤしながらそう言う大和さんの言葉に、思わず目を見開いた。
…俺と、同じ学校?
『え、じゃあ”北高”なんですか?』
「あぁ。」
…気付かなかった。
いやでも、あんな綺麗な女が居れば学校でも騒がれてるはず。そうなれば、必然的に俺の耳にも入ってくる…。
だが、そんな女が居るとは聞いてない。…どういう事だ?
『…学年は何年ですか?』
俺がそう聞けば、
「学年は…、言えねぇな。」
『は…、どうしてですか。』
何で教えてくれねぇんだ?
「俺からは言えねぇ、って事だ。」
『何で…、』
「じゃあ聞くが、何でお前はアイツの事を知りてぇんだ?」
俺の言葉を遮り、真剣な声色でそう言う大和さん。
”何で知りたいか”
そう聞かれて、言葉に詰まる。
…俺は、何でこんなにあの子の事が知りたいんだ?
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