第11話

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ふ、と意識が浮上する。





それと同時に、何か頭に温もりを感じた。





その温もりは、なでなでと私の頭を撫でているらしい。







…お兄ちゃん?帰って来たのかな。






そう思いながら、ゆっくり目を開けた。






すると、頭に感じていた温もりが途端に消えてしまう。






それに疑問を感じ、目を擦りながら身体を起こして、顔を上げながら目の前の影に話し掛けた。







『…お兄ちゃん?おかえりなさい。私、ソファーで寝ちゃって……、』







た、と最後の言葉を言い終わる前に、私は固まってしまった。














…この人、誰?

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