第92話

「…り……!…は…!……!」




「…う…、…起き…!」







『…、』


 




ふ…、と意識が浮上して、最初に思ったことは。





…何か、周り騒がしくないか?だった。





とりあえず状況を把握しようと目を開けて、





「…あ!琶來起きた!」





すぐにまた閉じた。





は?ん?何か今幻聴が聞こえなかったか?気のせいか?





寝起き早々頭が混乱してる中、





「何で目閉じたの琶來ー?おはよ!」





再びそんな声がはっきりと目の前から聞こえ、気のせいじゃなかったのか…と絶望して、仕方なく目を開けた。





そうすれば案の定キャラメルが私の顔を覗き込んできていて、反射的にその顔を押し退ける。





「いったぁ!」とか言ってるが無視して身体を起こせば、キャラメル以外にも人がいることに気付く。





…何でこいつ等が全員ここにいるんだ?





私の寝ていたベッドの周りには、何故か全員が勢揃いしていて、更に全員がこっちを見ていて、思わず顔を顰めずにはいられなかった。

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