第45話

今日も朝は教室に行くだけ行って、1時間目が始まる前に空き教室に行こうか…、と考えていれば、






「おはよ。」






いつもの様に真梨が後ろから現れ、私の隣に並んだ。







『…おはよ。』






それに軽く返し、特に言葉を交わす事も無く2人で学校へと向かった。










…そして、学校に着いたのは良いんだが、いつもの倍以上見られているのは何故だろうか。






真梨”も”では無く、私”だけ”が。






いつもは気にしない視線も、今日はどこか今までと違う気がして落ち着かない。






「…何か、あんただけ凄い見られてない?気のせい?」





耐えきれなくなったのか、真梨がそう聞いてくる。





『…気のせいじゃないでしょ。どういう訳か、私”だけ”見られてる。』





うんざりした様な顔でそう答えれば、苦笑いが返ってきた。






そして教室に着き、ガラッとドアを開けて中に入っても、教室中にいる奴等から同じ様な視線を向けられる。







…もう何も気にしない。気にするだけ無駄だ。

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