屋上に強制連行

第43話

次の日の朝、いつも通りに家を出た。







はぁ…、物凄く寝不足だ。







昨日はあれから急いで家に帰れば、玄関に両親が仁王立ちで立っていた。




…物凄い殺気を放ち、顔を般若の様にして。






あれは私でも正直ビビった。が、理由を聞けば、拍子抜けした。





何故なら、いつもより5分帰るのが遅くなったってだけで怒っていたから。





たった5分なのに、何でそんなに怒られなければいけないのか。





そうは思ったが、私の身体の事を心配してくれていたんだなと思い始め、正直に謝った所までは良かった。






…問題は、そこからだった。






それからも延々と、ご飯の時もその後もグチグチと説教されていたのだ。






そしてやっとベッドに入るのを許可されたのが、深夜の1時過ぎ。







もう眠る頃には、両親への殺意しか湧いていなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る