第39話
声を低くしただけでまだ殺気も出してねぇのに、血の気を失った様な青白い顔をしているそいつ。
そんな男を冷めた目で見下ろしながら、今度は少し殺気を出しながら、
『さっさと消えろ。』
そう吐き捨てれば、
「すみませんでした…!!」
震える声でそう叫びながら、物凄いスピードで走り去って行った。
そして、ここには俺と目の前の女だけになった。
改めて女の顔を見れば、やっぱり今までに見たことがない程綺麗な顔をしている。
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