第25話

さすが真梨。ちゃんと私の事を分かってくれている。






『…ありがと。』





「はは…、あー笑ったわ。どういたしまして。」





ひとしきり笑っていた真梨は、目尻に溜まった涙を指で拭っている。…そんなに面白かったのだろうか。





そんな話をしながらもしっかり料理は食べていて、いつの間にか食べ終わっていた。






『ごちそうさま。』





「ごちそうさま。」







真梨も食べ終わったようで、一緒にお盆を返しに行き、食堂を出た。








廊下を真梨と並んで歩いていれば、お腹が満腹になったからか、また睡魔が襲ってくる。







『…ねむ。』







「はぁ…。食べたら眠くなるって相変わらずね。…”空き教室”、行くんでしょ?」






呆れた様に溜息を吐きながらそう聞いてくる真梨。






『行く。』






「そう。私は…、教室戻るわ。放課後になったらまた行くから。」






『ん、分かった。』

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