第24話
カウンターに着けば、それぞれ私は和風パスタ、真梨はカルボナーラを注文する。
そしてほんの数分で出てきた料理を手に持ち、空いている席へと適当に座った。
私達が座っても、相変わらず周りは遠巻きにこっちを見ているだけ。
かなり視線が痛いけど…、気にしないでさっさと食べてしまおう。
『いただきます。』
「いただきます。」
2人同時にそう言ってから、食べ始めた。
「あ、琶來…、そういえば琶來が寝てる時に知らない男が来たわよ?琶來に何か用があったみたいだけど。派手な外見の癖に顔をほんのり赤く染めて気色悪かったわ。」
…相変わらず真梨は毒舌ね。
それにしても、知らない男か。しかも不良の。
『…それで?』
「琶來は寝てたから、私が代わりに用件聞いたら、”今日の放課後に体育館裏に来てください。”だって。」
放課後に体育館裏…?
『何それ、面倒くさい。行かない。』
何でわざわざ放課後に知らない男と会わなくちゃいけないの。そんなの、面倒な事になるのは目に見えている。
「ふふ、そう言うと思って私から断っておいたわよ。そしたら、しゅんとなって落ち込んで帰って行ったわ。」
そう言う真梨は、その姿を思い出しているのかくすくすと面白そうに笑っていた。
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