第19話
ほんとに今日も騒がしいな、と思いながらもガラッと無造作にドアを開ければ、教室中の視線が集まるのを感じた。
…この視線にも慣れた。
このクラスの女子は私と真梨しか居ない為、頭カラフルな不良の中に黒髪の私と暗めの茶髪の真梨は明らかに浮いている。
だからなのか、毎回教室に入ると視線を痛い程浴びる。
まぁもう慣れてしまったそんな視線を完全にスルーして教室の中へと入る。
そして自分の席に向かいながらチラッと周りに視線を滑らせれば、その中の何人かの男達と目が合ったが、何故かすぐに顔を真っ赤に染めて勢いよく逸らされた。
不思議に思ったが、すぐに興味を失くして前を向いた。
私の席は窓際の一番後ろで、真梨は隣の席。
席は自由だから、寝るために窓際の後ろがいいって言ったらすんなり決まった。
真梨は当たり前と言うように、私の隣に座っていた。
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