第20話

そして今までも席替えはあったが、何故か私達の席はそのままだった。




理由は分からないが、それはそれで有り難い。





まぁ考えても仕方がないから、ひと眠りしようと机に突っ伏して目を閉じかけたところで、






「キャァァァァー!!」







この学校の数少ない女達の悲鳴じみた歓声が聞こえてきた。







…はぁ、またか。






「今日も仲良く全員で登校してきたわよ、あいつ等。」






真梨が綺麗な顔を最大限に歪ませながら呟いた。






この学校のほとんどが、暴走族というものに入っていて、その中でも、一際有名な暴走族がいるそう。






噂で聞いたけど、”狼鬼”という暴走族らしい。

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