第4話
パパの手、暖かいなー、と思っていれば、キッチンの方から、
「ご飯出来たわよー!誰かお手伝いしてほしいんだけどー!」
そんなママの声が聞こえてきた。
するとパパが、
「よし、琶來。ママのお手伝いしておいで。今の琶來もいい子だけど、ママのお手伝いしたらもっといい子になれるよ。そしたら絶対サンタさん来てくれるぞ。」
そう言いながら、私を膝の上から降ろしてくれた。
ママのお手伝いしたらもっといい子...、サンタさんも来てくれる…!
『うん!ママのお手伝いする!』
ママのお手伝いしてもっといい子になるんだ!そしたらサンタさんも絶対来てくれるよね!
そう思った私は、ママの所に走っていこうとした。
そして一歩、足を踏み出した時だった。
――――ドクンッ。
胸の中心から、そんな音が、聞こえた気がした。
『…っ…あっ……、』
「…っ!?琶來!?」
私の異変に気付いたパパがすぐに駆け寄ってきてくれたけど、その次の瞬間、物凄い胸の痛みと、息が吸えないという苦しさが襲ってきた。
立っていられなくて、胸辺りの服をギュッと握り締めながら、その場に蹲った。
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