第6話ゴレンジャイの日常
病院、待合室。
ここは、天馬博士のクリニックだ。天馬博士は、ゴレンジャイ以外にも一般人の診察もする。
先ずは桃レンジャイと緑レンジャイが待合室へ。
「桃レンジャイさん、最近調子はどうだい?」
「あら、緑レンジャイさん久しぶり。うちの嫁がうるさくて。私がゴレンジャイって言うのを認知症と勘違いしてるよ」
「それは、ねぇべなぁ〜。まだ、72だろ。わしゃ、80よ!80!スッポンエキスで、バリバリよ」
「あら、たくましい」
ガチャッ。
「お二人さん、おはよう」
「あ、黄レンジャイ君。どう?床屋は暇なんでしょ?」
「何をおっしゃいます。緑レンジャイさん。うちは今、男子高校生の群がる人気店ですよ。盆栽代わりに髪の毛を切ってるよ」
「黄レンジャイさんは、肌艶がいいねぇ」
「桃レンジャイさんも、いつまでも若々しい」
「あら、ほめても何も出ません事よ!オホホホ」
ガチャッ。
「皆んな〜元気?」
「あ、青レンジャイ!おはよう。元気じゃよ」
「かぁ〜、緑レンジャイさんも年食ったねぇ。50年前はまだ、髪の毛ふさふさだったのに」
「ハゲで何が悪い?」
「まぁ、ハゲはしょうが無いけど、赤レンジャイは?まだ?」
「うん、さっきオレが赤レンジャイに電話したら、今日は病気らしいんだ」
「黄レンジャイさんは、赤レンジャイさんと仲か良いわよね?」
「うん。クリニックに来れない位の病気なら心配だけど、この後、カラオケ行く?」
と、黄レンジャイが皆んなに言うと、賛成だった。
4人は、神経痛の薬、高血圧の薬と、ゴレンジャイスペシャルと言う薬をもらって、カラオケに向かった。
「1番。桃レンジャイ。田原坂歌います〜」
「よっ、待ってました。歌姫」
「雨は降る降る、人馬はぬれぇ〜る。越すに越されぬ田原坂〜」
4人は酒を飲みながら、カラオケを4時間歌った。
銭は年長者の緑レンジャイが支払った。
「あっ、赤レンジャイさんからだ」
と、黄レンジャイはLINEを読んだ。
「赤レンジャイさん、持病のイボ痔が酷くて入院だってさ」
「なんだ、痔かぁ〜。たいしたこねぇべ。これから、ビールどうだい?」
「いいねぇ、緑レンジャイさん。桃レンジャイさんを持ち帰らないでよ」
4人は居酒屋のに向かった。
こうして、世界の平和を守っているのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます