第25話 不適合魔道具師の宿舎
9人連れて、ヒロ魔道具師工房本店に帰って来たが、屋敷の客間に住まわせる訳には行かん。
「ミヒロ、この者達の住まいをどうしよう?」
ミヒロはゴミ山の向こう側に移動し、一軒家を見る間に作った。
「ミヒロ? これ無理して2~3人なら住む事出きるが9人居るぞ」
「ヒロ様中に入って」
扉を開けて驚いた!
「中が広い!」
「ヒロ様の50倍拡張は、私には無理ですが20倍拡張です」
「拡張魔道具カバンみたいだな」
「同じです、外観がカバンか家の違いだけで、拡張は同じですよ」
室内は共同の談話室兼応接間で、右側面に扉が5個、突き当たりに3個、左側面に5個計10部屋個室が有り、炊事場に共同便所と共同浴室が突き当たりの扉だった。
個室は全て同じでベッドと作業台が設置されていた。
何が起こったのか理解出来ない9人に。
「お前達、今日からこの家を自由に使って良いぞ!」
全員夢遊病者の様に、ふらふら家に入って行った。
ミヒロのお陰で宿舎問題が、簡単に解決した。
「俺達如何に低レベルだったか、思い知った!」
「そうだな、ヒロ様は別格雲上人だが、ミヒロと言う少女あれは無い! 瞬時にこの魔道具家を作り出すとは……」
「魔道具師として、偉そうにしてたが、今の魔道具師、あのレベルを要求されるのか?」
「自信無いな」
「ヒロ様が修行のチャンスを下さった!」
「ヒロ様の指導を受ければ、俺達もあれほどで無くても、魔道具師として見込みが有ると、で無いと無駄な労力になる」
「俺達やっかみで無視して居たが、せめてゼスト君位は向上したいぞ」
「ゴウツ親方は、ゼストが最高レベルの魔道具師だと言ってたが、上には上が有るもんだな!」
ヒロの厚待遇に、少しは遣る気になった不適合魔道具師達だった。
翌朝9人の不適合魔道具師達は、工房に入って来て。
「ヒロ様! 全員で相談しました! 昨日頂いた金貨で魔道具素材を購入して来ます! 魔道具組立のご指導願えませんでしょうか!」
「代表で話してるお前の名は?」
「名乗らず失礼しました! 私はゴウツ工房で副主任を勤めて居りましたイッセです」
「イッセ、お前の得意な魔道具用に、そこの素材を順に並べてみろ」
イッセは大慌てで素材を並べた。
「照明魔道具が得意なのか」
僕は順番を高性能になる様に変えた。
「順序覚える自信が無ければ、手組してみろ」
「いえ、時間を頂ければ覚えます!(これはヒロ様の奥技だ! 是が非でも覚えるぞ!!)」
イッセは並べた素材の周りを回りながら、脂汗流して覚えようとしていた。
「全く違った順序で、覚えるのに時間が掛かり申し訳有りませんでしたが、覚えました」
「覚えたなら、魔力組立やってみろ」
「はい!!」
目を瞑るのは、魔道具師の習慣か? イッセも目を閉じて集中してる。
出来上がりは高性能の証明、少し小型の照明魔道具になった。
「上手く出来たようだ、魔力を流して使用してみろ」
高性能照明魔道具に見ていた全員が驚いて居る。
「「「「「「「「明るい!!」」」」」」」」
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