第7話

 千花は、公園の端の植え込みに座り込んでいた。制服姿のままである。どうしたのだろう? こんな時間まで外にいたことはないはずだ。


「千花さん! いったい、ここで何をしている

 んですか!? みんな、心配しているんですよ?」


 思わず大きな声が出てしまった。

 しかし、千花はぼんやりとしている。

「千花さん!?」

 もう一度呼びかけると、ようやく雪音に気がついたらしい。

「あ、雪音。ごめんね」

 そう言って立ち上がる。

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