魔女学園の七問題児たち ~魔法を使えない僕が魔女学園の先生になった件について~

鯖リン

プロローグ. Cherry Blossom(1)


 「えーと、佐野さん」


 重圧感漂うとある会社の小さな部屋。

 部屋の壁はすべて白く塗られており、置かれてるのは今自分が座っている椅子、向かい側でまるで睨むように自分を見ている3人の黒いスーツ姿の社員たちが使う椅子と机のみ。

 簡素さゆえに場の空気は重く感じられ、ただ名前を呼ばれただけなのに背筋に冷や汗が流れるような気がした。

 

 「それでは、弊社に志願した理由を改めて教えていただけますでしょうか?」


 僕の正面に座っている男の社員が少し口角を上げながら尋ねてくる。

 すると、左右に座っている社員たちは机の上に置かれている紙束をパラパラめくり始める。

 僕の向かい側に座っているのは全部して3人の男女だった。

 先ほど優しく僕に質問してきた男はその中で最も年齢が高そうで、おそらく左右に座っている社員たちの上司ってところだろう。

 その男の右側に座っている女社員は20代半くらいに見える若い社員だった。先ほどから何か忙しなくメモしているが、おそらくこういう場が初めてだから色々勉強も兼ねてメモするように上司などに言われたのかもしれない。

 一方、左側の男性は特に動きを見せず、ただ朦朧とした顔で紙束の文字を意味なくなぞっているのみだった。一応仕事だから参加はしているものの、この場でのやりとりが彼自身にそこまで意味がなさそうだ。

 すでに結果が決まっているためのか、あるいはただの不真面目な人間だからなのか、今の僕には知る余地がない。

 ――今日は都内のある会社の1次面接日。

 そこそこ有名な企業で、倍率は78対1って感じ。

 おそらく志願者たちは超名門大学を卒業した者ばかりで、少しのミスで合否が決まる極めて過酷な面接。

 きっとメンタルの弱い学生はこの雰囲気だけでも押しつぶされてしまうだろう。

 ――しかし。

 僕は少し深呼吸をし、正面に座っている3人の面接官を眺める。

 

 「はい!」


 声から出た声は普段よりもほがらかで、面接官たちにも自信のある姿に映されているに違いなかった。

 これならいける、と心の中から叫びが聞こえた気がした。


 「僕が御社に志願した理由は――」


 普通の人間なら押しつぶされそうな重圧感。

 そんな中で僕が平常心を保てられる理由は1つだった。

 僕は――エリートだから!

 都内第一の名門大学の一番偏差値の高い学部を主席卒業(予定)し、容貌もさすがに俳優までにはいかなくても大学TOP5に入るほど。

 大学内では部活の部長を務めながらリーダーシップを培い、外ではボランティア活動などにも力を入れ、他には受賞履歴も多数。

 横から見ても、正面から見ても、超が無数につくほどのスーパーエリート。

 そう、それが僕・佐野ましろである。

 

 「それは――」


 だから、普段通りすればきっと何の問題もないはずだ。


 「わたくしみたいな人材にふさわしい企業だと思ったからです!」


 ――静寂に包まれた部屋に僕の声がこだまする。

 正面に座っている男社員や一生懸命メモをとっていた女社員だけではなく、先ほどまで無関心を貫いていた男社員まで僕の見つめていることが感じられた。

 返される言葉は皆無。

 きっと僕の自信満々な姿にこの場にいるすべての存在が見惚れているに違いなかった。

 

 「…えーと…」

 

 数秒の静寂を最初に破ったのはやはり正面の男社員だった。

 一番の年長者でもあり、僕みたいな優秀な人材に出会ってもある程度の理性は保てられることは賞賛に値する。


 「はい、何でしょうか!」


 ここで僕ができることはさらに自信のある姿をアピールすることだろう。

 面接で最も大事なのは自信とやる気だと、ネットと大学の教授から学んだことがある。

 この程度は見せないと採用など不可能だ。


 「…い、いえ、なんでもありません。そ、それは本日はここまでで…」


 「はあ、これで終わりなんでしょうか?」


 まだ名前と志願理由しか聞かれていないのにこれで面接終了なのか。

 ネットや教授から「面接は平均2,30分はかかるもの」と教えてもらったからもっといろんな質問をされるかと思ったが10分もかからずあっさり終わってしまった。

 まあ、だいたいな受賞履歴などはエントリーシートなどを見ると分かるだろうし、1次面接は基本的なものしか聞かないとどこかで見た気もするのでこんなもんだろう。


 「分かりました! 本日はお時間いただきありがとうございました!」


 なるべく丁寧に自信満々の姿を最後まで見せること。

 これが面接の必勝法なのだ!

 皆、参考にしてもいいぞ!


*************************************************


 おかしい。

 これは絶対おかしい。

 すでに数十回は見た、変わるはずのないスマホに表示されている文字をもう一度見る。

 『不合格』。

 太文字で強調されている文字は確かにそう書かれていた。

 ――人生初の面接から約2か月後。 

 その間両手では数えられないほどの面接を受け、そのすべての面接でよい反応を導き出せた、と思っていた。

 もう一度画面の文字を読み直す。

 『不合格』。

 

 「…不合格」

 

 あまりにも想定外で、理解不能だったの声を出して読んでみる。

 しかし、だからといって画面の文字は変わることなく、その3文字は変わることなく私の目の前に壁のごとく表示されていた。


 「わからんな」

  

 都内名門大学を主席卒業(予定)で、5か国の言語の資格も取得しており、大学の部活や校外活動だって欠かさずやってきた。

 なのに、今まで面接を受けてきたすべての会社から『不合格』という意味不明の返答だけをもらっていた。


 「面接に問題があったのか……? いや、でもそれはありえない。すべての答えを淀みなく返事できた。だったら人材像が合わなかったのか……?」


 いや、でもすべての会社で合わないはずがない。

 実際ESはすべて通っているじゃないか。

 だったら……。


 「やはり、これか」


 黙々と自分のESに書かれている経歴欄を眺める。

 そこには、おそらく国内トップクラスの実績の中に1行、少し他の経歴と不釣り合いのことが書かれていた。

 

 「でもこんなものでそうなるのか……?」


 さすがに『これ』のせいだとは思えず、もしくは思いたくなく焦る気持ちに無理やり蓋を締め、スマホをポケットに入れる。

 肺の奥まで酸素を入れ、力強く吐き出す。

 6月の空気は少し湿気を孕んでいて、酸素をいっぱい吸ったところ爽快になることはなく、むしろ湿ったさだけが残って気持ち悪かった。

 無言でまわりの風景を眺める。

 ここは家近くの公園。

 数少ないベンチには犬と散歩に出て少し休む老夫婦や、若いカップルのみが座っており、スーツ姿の学生や会社員は誰も見当たらなかった。

 午後2時を少し過ぎ、針が3の文字に近づいていく時間。こんな時間にスーツ姿の人がいれば、それは会社をクビになって家族たちには言えないおじさんや、就活で躓いている若者だけだろう。

 

 「……なんかもっと空しくなったな」


 家にいれば憂鬱になって普段だったら絶対やれなそうなことをやりそうで、リフレッシュがてら公園に出てみたものの、気持ちの切り替えどころかむしろウツ


 甘いものでも食べるときっと少しはマシになるだろう。

 糖質はストレス解消にかなり効果的だし、タバコと酒みたいな健康を損ねる真似から距離を置いている自分にできる唯一の逸脱だから。


 「商店街か、駅前のショッピングモールか。迷うな」

 

 僕が住む町には2つの大きな繁華街があって、それぞれ商店街とショッピングモールを重心にその繁華街は位置していた。

 当然スイーツ屋などもそこらに集まっており、僕はいつもそのどちらかで買い物をしていた。

 頻度的にはショッピングモールの方が面白い店もあってもっと行くが、今日はなんだかそういう洒落た場所には行きたくなかった。

 キラキラさより今の自分に必要なのは地味だけど安心感のある穏やかさだから。


 「商店街にしようか」

 

 少し足にはまってきた革靴を履き直し、僕はベンチから立ち上がった。


*************************************************


 都内の商店街って観光地や人の多い場所以外はかなり小規模のものが多いイメージだが、この町の商店街は意外と広かった。

 どのくらい広いかというと、


 「しまった、知らないとこに来てしまった!」


 この町で約23年くらい暮らしてきた自分すら道に迷うくらい。

 久々の商店街で、少し新しい店舗もできたので盛り上がってつい変なとこまで来てしまったようだった。

 しかも肝心なスイーツ屋にもまだ行っていないし。


 「これは文明の力を借りるしかないな」


 溜息を吐きながらポケットの中からスマホを取り出す。


 「どれどれ、ってあれ?」


 先ほどまで憎ましい文字を浮かべていたスマホだったが、今は叩いても、殴っても、舐めても全然反応してくれなかった。


 「もしかして電池切れなのか……?」


 確かに面接の結果確認やES提出など、色々使ったがこんなに早く切れるものか?


 「文明の力は死んだな……。まあ、高校3年生の時から使ったものだからしょうがないっちゃしょうがないけど。就職したらスマホから変えないとな」


 仕方なくスマホはポケットに入れ直し、まわりを確認する。

 知らないお店しかないが、人がいないわけではない。

 まわりの人たちに聞けば出口を教えてくれるだろう。


 「ん?」


 まわりで道を聞けそうな人を探していたら路地裏(風に見える小道)に桜色の髪の女の子が入っていく姿が見えた。


 「最近はああいう髪の色がはやってるのかな」


 最近の流行りやファッションなどに疎い自分から見るとああいう目立つ髪はなんだか異国の文化のように感じられる。

 しかもちらっと見えた横顔は大袈裟に聞こえるかもしれないが、最近テレビなどでよく見る人気のアイドルたちよりも可愛く見えた。

 ああいうおしゃれな人は自分と相性があまりよくないが、どうしてか女の子が入った路地裏をじっと眺めている自分がいた。


 「……まあ、元々道を聞けそうな人を探してたし、ちょうどいいか」


 なんだかナンパしに行くような感じで少しむず痒かったが、別にそういう目的ではないし、別にいいだろう。

 ……念のため声だけ怪しく見えないように明るく出せるようにしよう。

 僕は先ほど女の子が入っていった路地裏、というか小道の方に足を運んだ。

 小道の方に入るとすぐ先ほどの女の子の後ろ姿が目の前に現れた。

 

 

 「いた、ってあれ?」

 

 しかし、その女の子はさっきと少し雰囲気が違うように見えた。

 その理由は単純で、目の前に3人の男たちと一緒にいたからだった。


 「友だち……って雰囲気ではないだろうな」


 部外者が見てもその4人は知り合いではないことがすぐわかった。

 にやにやしながら女の子の進路を塞いでいる3人の男。

 そしてその男たちを不満げに、しかしどこか冷静に見上げている女の子の後ろ姿。

 

 「ねえねえ、君めちゃスタイルいいね」

 「今ひま? 俺たち今から飯だけど一緒にいく?」

 「とかSNSとかやってる? 俺それなり有名人なんだけどフォローしてあげてもいいぞ」


 まったく統一性のない言葉の中には1つの目的しかなく、むしろ分かりやすいなとつい思ってしまった。

 

 「えーと、すみません。今ちょっと急いでまして」


 こういうことに慣れていると言わんばかりに女の子は軽く頭を下げ男たちの横を通ろうとした。

 しかし。


 「お、もしかして友だち? それだったらその友だちも混ぜて一緒に遊ばない?」

 「いいね! なんか合コンみたいだし!」

 

 女の子の言葉の意味を気付いていないのか、それともあえて無視するのか、男たちは女の子の進路を再び塞いだ。


 「あの……」


 さすがに困ったような感じの女の子。

 しかし、それを半分肯定の意味でとらえたのか、男の中一番身長の高い男が女の子の手を無理やり掴む。


 「そんじゃ友だちに会いに行こうか!」

 「ちょっ……」


 さすがに困った顔を露骨出す女の子。

 しかし、か細い乳白色の腕では到底男の手を追い払う力などあるはずもなく、反抗しようとも術がないように見えた。

 こういう色沙汰(と言ってもいいのか?)にはあまり関わりたくないし、そういう正義感も特にあるわけではないが、さすがに目前で不愉快なことが起こると見過ごすわけにはいかないだろう。

 あと、いいことをすればそれが自分に戻ってくるという話もあるし、もしかしてあの女の子が大手企業の娘で、そのお礼で高い年収の会社に就職を……。


 「って妄想してる場合か」


 度し難い妄想を振り払い、僕は少し早歩きで女の子の方に向かった。


 「お、お待たせ!」


 少し強張った声。

 想像していたかっこいい声ではなく、出した自分も戸惑ってしまったが、逆にそれで4人の視線を引くことができたからよしとしよう。


 「……誰?」


 先ほど女の子に見せた優しい顔とはまったく違う鋭い目線。

 一瞬億劫になって逃げてしまいそうになったが、屈せず女の子の横に向かい男の手で掴まれていた女の子の手を無理やり引き離す。


 「おい、何すんだよ!」


 露骨に敵意を晒す男たち。

 その男たちに僕は女の子と手を繋ぎ直しながら大きな声が言った。


 「こ、この子の彼氏ですが、なひ……何か用ですか?」


 緊張しすぎて噛んでしまったぞ……。


 「あ? 彼氏?」


 先ほどまで女の子の手を強く握っていた男が僕と彼女を交互に見つめる。


 「ちっ、彼氏持ちだったのかよ」


 悪態をつきながら横の2人と男は僕たちから離れていく。

 離れる際、一瞬後ろに振り返り不満を言い放つことも忘れず、いかにモブキャラっぽく退場して行った。


 「ふう、ビビった」

 

 男たちが完全に姿を消すと自然と緊張が解きながら安堵の息が漏れる。


 「あの……」

 「え?」


 目の前の敵に集中しすぎていたせいか、横にいる女の子の存在をすっかり忘れていた。


 「あ、す、すみません」


 僕は急いで握っていた女の子の手を手放す。

 さすがにいきなり知らない人に手を握られ怒っただろうか。


 「……」


 最悪セクハラで訴えられるのではないかと、不安がっていた自分だったが、なぜか女の子は無言のまま僕を眺めるだけだった。

 それにつられ、僕も女の子の顔をつい凝視してしまった。

 顔が近づくことによって、彼女がかけていた香水の香りが鼻元を刺激してくる。

 花のような香ばしい香りだ。

 最小限の化粧しかしていない、まだ幼さが残っている顔。肌は服の隙間から見えるようにとても白く、まるで芸術作品のような佇まい。

 服装は最近の女の子たちの間にわりと流行っているオフショルダーに長いスカートで、特に目立つものはなかったものの、彼女の耳に輝く花形のピアシングと、前髪を少し抑えている同じ花形のヘアピンだけがなぜか少し僕の目を奪った。 

 どこかで見たような気もしながら、今まで見たことのないスタイルのアクセサリーみたいな不思議な感じの飾りだった。


 「あの……?」

 「……ふっ」


 10時間のようだった10秒がすぎると、ふと女の子は笑みを浮かべながらとても淑やかに笑った。


 「あ、ごめんなさい」

 

 急に笑ったことを少し慌てながら謝る彼女。


 「えっと、私を助けてくれたんですよね? ありがとうございます。正直少し急いでいたので困ってましたのでとても助かりました。えーと……」

 

 お礼を言いながら何かを求める女の子。

 もしかしたら僕の名前を聞いているのかもしれない。


 「あ、僕は……」

 「謎の彼氏さん」

 「かれっ!?」


 ついまた変な声が漏れてしまう。

 それにつられまた笑顔を見せる少女。


 「あれ、先ほど彼氏って言ってましたのでてっきり私の彼氏さんだと思ったんですが、違うんですか?」

 

 あざとい仕草で僕をからかう少女。

 自慢ではないが、僕は女性がとても苦手だ。

 特にこういう異性に慣れているような感じのする属性の女の子は。


 「あ、あれは臨機応変的なものというか、その……」

 「ふふ、冗談ですよ」 

 「じょ、冗談ですか?」

 「女の子ってかっこいい人を見るとついからかいたくなるんですよね」

 「かっこいい!?」

 「ふふ、かわいい」


 ……なんだかバカにされている気がしてきた。

 てか、この子絶対僕より年下なはずなのに、なんだこの年上お姉さんみたいな感じは。

 なんか悔しい。


 「はあ」

 「でもほんとにありがとうございます。おかげで助かりました」

 「あ、いえ、気にしないでください」

 「ほんとにありがとうございます。あと、とてもかっこよかったです。あ、これは冗談ではなく本音ですから」

 「……誉め上手ですね」


 異性にかっこいいって言われたのっていつぶりだろう。

 ……というか初めてじゃない?


 「まるで『魔法師』みたいでした」

 「魔法、え? あ、魔術師みたいってことですか?」 

 「いいえ、『魔法師』です」


 なんだそりゃ。

 というかかっこいいのって『魔法』って関係ない気がするが……。

 なんかやばい人に関わっちゃった気がするな。


 「あ、すみません。私のせいで時間とられましたよね」

 「え? あ、いえ、気にしないでください。というか、そもそも少しあなたに用事があったというか……」

 「用事? 私にですか?」

 「用事というか、実は道に迷ってまして。迷惑にならなければ出口を教えてもらいたくて」

 「商店街で道に迷うって、もしかしてこの辺は初めての方ですか?」

 「あ、いや。全然。むしろ地元民です……」

 「ふふ、地元の商店街で道に迷う地元民って、やはり面白い方ですね」


 さっきほどまでは「かっこいい」だったので「面白い」にいつの間にか変わってるぞ。


 「あまり奥まで入ったことが今までなくて……」

 「まあ、ここって意外と広いですからね。たまになんでこんなに広いんだろって私も思います」

 「そうですよね。あ、てことはこの辺に住んでいる方なんですか?」

 「一時期ここに住んだことがありまして。今日は少し用事があって久々に遊びに来た感じです」

 「そうなんですね」

 「で、出口でしたよね? 私もちょうど今から出ようと思ったのでよろしければ案内しますよ」

 「ほんとですか!? ありがとうございます! 助かります!」


 少し不思議な感じが出る人だけど根はいい人らしいな。

 やっとここから出られると安堵していると、女の子はなぜか僕の顔をまたもじっと見つめていた。


 「あの……」

 「出口まで案内はしますが、1つ条件があります」

 「え?」


 なんだか嫌な予感がする。

 すごく面倒なことが起きそうな、嫌な予感だ。


 「もし迷惑にならなければ」


 女の子はとても優しい笑みを浮かべ、僕に優しく微笑みながら予想外の言葉を口から発した。


 「私の彼氏になってくれませんか?」

 「……はい?」


 彼女いない歴=年齢な人の僕・佐野ましろ。

 祝ってください。

 人生初、告られました。

 

 

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