第5話 地下へ

ガチャン!


大きなエレベーターの扉が勢い良く開いた


我原「では、乗っていってくれ」


北川と木原は頷き、囚人たちを半ば強引にエレベーターに乗せた


ブゥンと扉が閉まり、エレベーターが遥か下層へと下り始めた


トークAI「やぁ!こんにちは!僕はエルマ!この病院のアシスタントAIだよ!」

エレベーター内で突如響き渡る幼い男児の声


垣根「あ?なんだって?」


我原「これは、当院のアシスタントAIだ。主に薬の管理や入院患者の誘導を行っている」


エルマ「これから囚人のみんなにはカウンセリングを受けてもらうよ!その前に問診票を書いてもらうからね!」


垣根「ぺらぺらと何を言ってやがる?もっと真面目にやれよ」


ピコーン!

囚人専用の最下層へと到達し、エレベーターの扉が開く


我原「着いたぞ、ここが囚人専用カウンセリングエリアだ」


垣根「あ...まぶし」


明るい照明に照らされ、廊下にマンションのようにいくつもの個室が入り組んであった


我原「あ、そうそう、ここにはあと五人他の刑務所から来た囚人がおる」


我原「トラブルは起こさないように」


上野「えぇ~私たちだけじゃないのぉ~?だるすぎ」

上野は愚痴を吐くと、爪を噛み始めた


我原「それぞれの囚人に担当医を付ける垣根、君の担当は槙野医師だもう既に槙野は個室に居る、さっそく入りたまえ」


垣根「ちっふざけやがって、くそだりぃなぁ」


垣根は頭をかきながら向かいの個室へと入った


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