3-2
〈ロゴス〉と〈アーヴィン〉が林の中を
「そろそろですよね」
声に少しだけ
数日前から
今はそれを考えるべきじゃない。七彩のことで頭を悩ませていられるほど、楽な戦いではないはずだ。『
『もう目と鼻の先のはずだよ』
今回はあくまで
『……ここだ』
そう言った理亜が、林を抜けた先で〈アーヴィン〉を停止させた。〈ロゴス〉が
『うわ、気持ちわるう……』
そこに広がった光景を見て、理亜が
芙蓉も同感だった。なぜなら、そこには数えきれないほど無数の建造物が
一ブロックに
それらはあまりにも
そして、『聖域地区』の中央には、ひときわ大きな建物が
高さは約三十メートル。三つの
どの建物にも、意味不明な
『芙蓉くん、あれ』
〈アーヴィン〉が三十ミリライフル砲を持ち上げた。彼女が言いたいのは、『大聖堂』の屋根から灰色の空へと伸びるガラス
芙蓉は集中してそれを
「梯子そのものに実体はありませんが、その起点となっているのがあの『大聖堂』みたいです。多分、あれを
『なるほどね、思ってたより楽そう――』
理亜が言いかけたとき、
『――じゃ、ないね! 知ってた!』
ガスタービンエンジンの
「“シェキナー・セヴディス”」
芙蓉が呼ぶと、〈ロゴス〉の左手に巨大な黒い弓が発生した。
『ちなみに、その弓で“大聖堂”を
「ここからだとガナンに防がれます。あと、通常モードは
ここから『大聖堂』までの
『おっけー。じゃ、行ってみよっか』
しかし、ここで
「僕がトルカンをやって、理亜さんがガナンをやるのがいいかなって思うんですけど」
『まあ、そうだよね。
『作戦開始だね』
ガスタービンエンジンが
それを
「“
〈ロゴス〉の左腕に
数体の虚像天使が、次々に光矢を発射する。
芙蓉はジグザグに走って敵の
――
芙蓉は地面に向かってシェキナーを
地上を〈アーヴィン〉で走行していた理亜からは、それは
『あはは、すっごいねーそれ……』
言いながら、理亜の〈アーヴィン〉が建物群へと
がちゃがちゃと
そこへ、二体の〈ガナン・タイプ〉が
『よし、やるかー!』
〈アーヴィン〉が左腕の武器を
正面から〈ガナン・タイプ〉が
理亜がグレネードランチャーを
炎が
もちろん、大盾を破壊することはない。しかし、盾の
その一瞬の
走りながら
だだだん、という発砲音が
〈アーヴィン〉が
『~~っ!』
理亜は光剣を
『やっぱ接近戦ニガテ~……』
ぼやきながらも次々と敵を
〈ロゴス〉と〈アーヴィン〉は、
金色の
『大聖堂』の中央の
芙蓉の視界に小さく文字が浮かび上がる。最初はヘブライ文字で
《Suppressive Frame GIMEL》
「
今まで見たことのない名前だった。やはり、初めて見る天使のようだ。
金色の
とんでもない速度だ。あっという間に目の前に迫った〈ギメル〉は、両腕のガントレットから
「”
芙蓉は
めまいのするような
一撃で吹っ飛ばされた〈ロゴス〉は、なんとか空中で
そんな中でも、芙蓉は〈ギメル〉を
間違いなく、こいつは本物の天使だ。
「ふう……」
小さく息を
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〈近況ノートにて機体やキャラの設定イラストを公開中です〉
・制圧躯体ギメル
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