第二話 友達ってなに?

ーその日の夜ー


 早速連絡先をゲットしてしまった、、!

素直に嬉しい。高校ではそれらしいことは出来なかったから、大学ではしっかりレポートや講義をやりつつも、あかねさんと遊びたいな〜、


ピコン(スマホが鳴った音)


「なんだろう?」


スマホを拾い上げて見てみると、そこにはあかねさんから「今週末遊べる?」というメールが送られてきていた。


やった、!早速遊びのお誘い!と思いつつも内心では、嬉しいけど、私上手くやれるかな、、?という気持ちもあったため返信を躊躇ったが、ここで断るのは今までと同じな気がしたので勇気を出して「大丈夫ですよ」と返信した。


そこから数分もしないうちに返信が来た。


「本当?!急に誘ったから断られるかと思ってたけど、じゃあ今週末、大学の近くの駅前に10時集合ね〜」


うぅ、緊張する、、、

でも頑張るんだ私!それもこれも仲良くなって、一から友人関係などをやり直すためだ、、!


これが第一歩、そう自分に言い聞かせて眠りについた。








ー週末の朝ー

 

 う、へ、、?嘘、、でしょ、、?熱、、?

今まであまり風をひかないタイプだったのに、?

ピコンとスマホがなった気がしたが、そこで私の意識は途切れている。。



そうこの私環境の変化と友達と上手く遊べるのか?という不安と緊張で見事に風邪ひきました。。

流石に自分が情けなくてツライ。。




ー数時間後?ー



「ん、、う、?」


うっ、、頭がズキズキする。視界もぼやけているし、結構熱が出たっぽい、何時間くらい寝てたんだ、、?


「とりあえず、あかねさんに連絡しないと、、」


そう思い、スマホを見ると時刻は九時五十分だった。集合時間すぎてなくてよかった、、なんてマイペースな事を働かない脳で考えつつ、覚束ない手で電話をかける。


三コールもしないうちに電話に出てくれた。


「あの、、あかりさん、、今日熱出しちゃったぽくて遊べそうにないです、、本当にごめんなさい、、」


若干半泣きな声になりながらも、最低限伝えたいことは伝えた私。

 流石に初のお誘いをドタキャンなんて怒られるかなと思い、身構えていた私にあかりさんはこう言ったのだ。


「。。。小羽の家どこ?」


え?どういうこと?


「え、、えっと、、」


私が言うのを躊躇っていると、、


「小羽?家どこなの?お見舞いに行くから教えて?」


なんだか圧のある言い方が怖くて、思わず自分の家の場所を口にしてしまっていた。


「え、駅から真っ直ぐ十分くらい歩いて着くアパートです、、」


「分かった。すぐ行くから待っててね」


こうして、あかねさんが家に来ることになってしまった。

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