第2話 初めての会話

 ー次の日ー


 まずは友達になる必要がある。てことで、思い切って講義が終わった後、連絡先を聞いてみる事にした。

 

「あ、あの、!私、石柄小羽っていうんですけど、、え、ええと、昔あなたが付き合っていた石柄真崎の妹なんですけど、覚えてますか、?」


 まずい、話すの苦手すぎるでしょ、自分、、

高校の頃はボッチだったし、仕方ない、よね、?


 あと、言い忘れていたが、兄とあかねさんは兄が高校卒業と同時に別れていたらしいから、兄と会ったり、とか、その辺は大丈夫なはず、、


 そんな事を考えていると、私に気づいたらしいあかねさんは、とびっきりの笑顔を見せながら、私に近づいてきた。


「あぁ!高校の頃同じクラスだった小羽ちゃんね!!ずっと仲良くしたいと思ってたの!小羽ちゃんから声かけてくれるなんて嬉しいな♪で、なんで急に声かけてくれたの?」


 距離が近い、近すぎる、、こんな天真爛漫って感じの人だったっけ、?

 な、なんだか可愛く見えるような、、、


 ううん、こんな劣情忘れるんだ私。女好きなんて知られたら、逆に距離を置かれてしまうかもしれないし、こんな思いを上書きするために仲良くしようとしているのだから。



「あの、私も仲良くなりたいと思ってて、よかったら、これから仲良くしてくてませんか、、?」


 言葉に詰まりながらも、なけなしの勇気を振り絞って言ってみる。

 あ、連絡先交換しませんかって言い忘れた、、


「本当に!?わ〜嬉しいな〜。あ!じゃあ連絡先交換しよっか!これからは沢山遊んで、そうだ、私の家来てもいいかもね♪」



 え、!やった、!あっちから聞いてくれた。ひとまずはミッションクリアかな。。


 急に話しかけたから、気持ち悪がられたりしなくて良かった、、

というか、なんか気早くない、、?

いや、友達ってそういうものなのか、、?



 今まで付き合いがなかったからどこまでが普通の接し方なのか分からない、、、



「は、はい、!これからよろしくおねがいします。。!」


 そんなこんなであかねさんとの大学生ライフが始まったのである。

 














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