眠り、沈む
@hanatuki0601
第1話
別に中学までは至って普通の生活を送っていた、勉強は人並みにはできていたし部活にも入ったりして、わりと充実はしていたと思う。
そんな僕の人生に少しずつ変化が起き始めたのは、中学を卒業して春休みに入ってからのことだった。
朝起きると.......いや、ほとんど起きているという感覚では無かった、起きないといけないという思考を巡らせても、体が動かない。
一週間ほどベッドで寝たきりの状態が続いた、だが食事や排泄は体が生きなければいけないと叫んでいるように、ほぼ無意識のうちに支障もなく行うことが出来ていた、
親が食事と呼びに来ると、その声に吸い寄せられるように食事を食べに行く、そんな日々が続いた。
一週間ほどたった日の朝、今までが嘘かのようにいつものように生活が送れるように元気になっていった、なのでこの時はただだるさの強い風邪をひいてしまったくらいにしか思ってなかった。
だが、この日を境に僕の人生は大きく変化していった。
いや、変化せざるを得なかった。
眠り、沈む @hanatuki0601
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