『恒久のリースペトラ』魔物狂騒について
今回はついこないだ更新された第66話に登場したワード、
この先で説明する機会がないと思うので裏設定になってしまった部分を書きます。
作中の通り、二つの単語は同じ現象を指しています。
満月の夜にアンデッド系の魔物が大量発生する、というもの。ティートリー曰く、地面から湧いて出てくるわけです。
単語としての認知度は
前者は思いっきり単純なネーミングなので分かるかと思いますが、ではデュラハンとは?という話。
昔々の話ですl。とある国にチョー強い騎士がいました。その騎士は戦争で武勲を立て、王様の娘、つまるところ王女と結婚します。
詳細は省きますが、王女は小さいころによく城を抜け出すお転婆で、その際、のちに騎士となる男の子と出会っていました。
男の子は一目ぼれですね。男の子はある日、城下町で会った女の子が王女だと気づきます。
その後はめちゃくちゃ修行して騎士になり、成り上がり、最後は結婚までこぎつけました。
しかし、幸せな日々は続きません。
戦争に勝利して属国にしたはずの隣国が息を吹き返して反乱を起こします。騎士は戦場に出て奮闘したものの、捕えられて人体実験の材料に。そして王族は皆殺しです。
騎士はその後、人体を弄られ、人造のデュラハンとして生まれ変わります。そして隣国の戦闘兵器として戦場を駆け、自身と同じく悲恋に堕ちた者を生み出し続けました。
薄れゆくも確かな自意識の中で、愛する王女を想いながら。
人造デュラハンが生まれて以降、満月の夜になるとアンデッドが湧いて出て、人を襲うようになりました。
曰く、デュラハンが殺した者どもの魂が恨みとして現世に残り、形を顕すだとか言われたりも。
しかし、はっきりとした理由はリースペトラ世界の者たちは知りません。
時代が経つにつれてデュラハンの話は廃れていき、魔物が現れる部分だけが広まっていきました。
ちなみに、隣国が盛り返した理由はある魔女が協力したからです。
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