第3話 子供じゃない

近くのカフェで、はじめて会った。

いかにも、女好きする容姿で、思いっきり、遊んでいそうだった。


「どうしたの?何か、僕の顔についてる?」

なんだか、自信満々だった。

でも、とにかく私は、返答した。


「いや、キレイなお顔だなと思って。」


ホントは、ふてぶてしい顔だとも思ったけれど、あえてそれは言わなかった。


「ありがとう・・・、と言えばいいかな?けど、真有ちゃんもキレイだよ?」

クサいセリフに、私はゾワッとした。

私は、キレイなんて、今まで一度も言われた事がなかったし、

私自身も、いいとこ、カワイイ止まりだなと思っていたから。


「・・・で、どうする?一緒に住める?僕は、真有ちゃんを気に入ったけど・・。」


私は、あれこれ文句をつける所はあるが、まずは、生活だと思い、うなづいた。


実際、一緒に住んでみると、

その幸也は、とにかく、性的な事に異常に詳しくて、私は、気味が悪かった。

そういう事をしている、最中は、目を一生懸命つぶっていた。

こういう事を求められるのは、最初からわかっていた。私だって、子供じゃない。

だけど、毎日のように、夜の行いがあり、もし子供が出来たらというこわさもあったし、私は、イヤだった。

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