第6話 いたずらをバレるな!(3)

 俺はまたこの本屋に来た。いつものように俺は6冊目を手に取った。

(僕は謎の多い男~いたずら編3~)


 MISSION:親を驚かせろ!


 作戦:息を殺し,物陰に潜むこと。


 僕はいたずら好きある。今日も親にいたずらを仕掛けることにした。今回は即興で行う。母がトイレに行った。僕はすかさず扉と壁の隙間に入る。母がトイレから帰ってきたらわっと驚かせるつもりだ。

「シャー」

 手を洗う音だ。もうすぐ来る。

「スタスタスタスタ」

 廊下を歩く音だ。

「わっ!」

 母を驚かした。成功だ。

「おぉゎ。びっくりしたじゃない。やめなさい!」

 僕は厳しく叱られた。


 WINNER:僕


 勝因:仕掛けが効いた。


 MISSION成功!


「んードラゴンクエストみたいな説明すな!」

 つい,ツッコんでしまった。周りからの視線が痛い。

 すると,若い女性が声をかけてきた。

「それ,ツッコミますよね」

「え,あ,はい」

「何冊まで読みましたか?」

「えー今は6冊目です。」

「へぇー私は今10冊目なんですよ」

「おぉすごいですね」

 俺たちの会話はしばらく続いた。

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