第5話 いたずらをバレるな!(2)
俺はまたこの本屋に来た。いつものように俺は5冊目を手に取った。
(僕は謎の多い男~いたずら編2~)
MISSION:親にバレずにいたずらをしろ!
作戦:仕掛けを増やして,息を殺すこと。
僕はいたずら好きある。今日も親にいたずらを仕掛けることにした。まず,2階の寝室に行く。次に親の分の布団は上に引っ張ってふっくらさせ,僕は親の布団の中にもぐった。階段のきしむ音とスリッパの音が聞こえた。母だ。僕は息を殺す。ゆっくりと吸い,ゆっくりと吐く。それを繰り返す。
「また?もういい加減にしなさい。」
母はそう言って僕の布団を持ち上げた。もちろん僕はいない。なので母は驚く。驚いたのを確認して僕は母の布団から這い出た。
「へへへ」
僕はニッコニコ笑顔で母を見つめる。母も笑顔を返してくれた。
「もう,びっくりしたじゃない。」
母はそう言って優しく注意した。
WINNER:僕
勝因:仕掛けが効いた。
MISSION成功!
「フッ。なんて可愛い奴。」
俺は自分の小学生のころにやっていたことより,トリッキーなことをしている主人公を見て,悔しくなって本を戻した。また視線を感じる。どこだ。と再あたりを見渡すがこちらを見てくる人はいなかった。
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