第3話 誰にもバレるな!!

 俺はまたこの本屋に来た。やっぱりこの本が一番いい。俺は3冊目を手に取った。

(僕は謎の多い男~ショッピング編~)


 MISSION:知り合いにバレずにショッピングをしろ!


 作戦:とにかく相手よりも早く自分が相手を見つけること。


 僕は学校では陽キャだが,プライベートでは陰キャなのである。(というよりかは,プライベートを守りたいだけである。)今はこの店が開店してから,30分しかたっていない。もちろん知り合いはいないはず・・・

 僕はすぐさま物陰に隠れた。なぜだ!なぜ家庭科の先生が旦那さんと一緒に買い物をしている。今は朝の9時半だぞ。いちゃいちゃするならスタバでやれ!(家庭科の先生は50代前半だけど。)僕は家庭科の先生が通り過ぎるのを待ち,ショッピングを進めた。

 な,なに!?元同じクラスのMさんと現同じクラスのYさん,通称MY双子セットがいるではないか。また物陰に隠れた。するとそこにいた赤ちゃんが何してんのこいつと言わんばかりに僕を見てくる。

 ふぅ,なんとか嵐は過ぎ去ったようだ。これでやっとショッピングができる。僕は誰かいないか警戒しながらショッピングをした。


 WINNER:僕


 勝因:反射神経がよかったから。


 MISSION成功!


「フッ。なんて変な奴。」

 俺はこいつと同じ独りで本を立ち読みしながら独り言を言っている,変な奴なのか・・・。また少しセンチな気持ちになって本を戻した。また視線を感じたが気にしなかった。




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