第2話 好きな人にバレるな!!

 俺はまたこの本屋に来た。やっぱりこの本が一番いい。俺は2冊目を手に取った。

(僕は謎の多い男~恋心編~)


 MISSION:Sちゃんにバレずに会話を楽しめ!


 作戦:なんかちょっと話したいことがあったからSちゃんの家の前で待つと言う設定で会話を楽しむ。


 僕はSちゃんの家の前で英語の課題をやりながらSちゃんを待った。Sちゃんは彼氏持ちだが諦めきれないのである。

 Sちゃんを待つこと20分~

 男の声と一緒にSちゃんの声が聞こえてきた。ヤバい!彼氏だったら気まずい。急いで物陰に隠れる。

 違った。僕とSちゃん共通の男友達だった。その男友達は俺がSちゃんのことを好きだっていうことを話したため知っている。

「では,2人でお楽しみw」

「ちげぇよ。」

 僕はすかさず否定をした。

 Sちゃんと話すこと1時間~

 いつの間にか空が真っ暗になっていた。共通の趣味である漫画の話などで盛り上がった。

「それじゃ,帰るわ。」

 僕は最後まで好きだという気持ちを隠した。


 WINNER:僕


 勝因:興味のないように接したこと。かわいかった。


 MISSION成功!


「フッ。なんてかわいらしい奴。」

 俺は恋人がいないから少しセンチな気持ちになって本を戻した。誰かの視線を感じ,あたりを見渡すがこちらを見ている人はいなかった。




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