第65話

ピーンポーン


ガチャッ『はーい』


えっ…


「誰か確認せずに開けるの…昔と変わんねぇなw」


『なんで…?


俊!ちょっと、待ってよ!

今からお客さん来るから…』


「ゆな…」


ドタッ


『きゃっ』


「俺、まだ、お前のこと好きなんだ…」


『えっ…』


そんな、真剣な目で見つめられたら…私…



チュッ チュッ


「ゆな…」


『やめて…』


チュッ ハァ チュッ


『やめてってば!』


手をしっかり押さえられていて、身動きがとれない…


チュッ…


ん…苦しいよ…


深いキスに…息がもたない…


「ゆな…」


『イヤ…』


「ハァ… 俺んとこ戻れよ…」


そう言って、スカートの中に手をいれる…


『…ん、やめて…』


あつい…もぉやだ…


「ハァ…ゆな…」


『ん…離して…』




ピーンポーン


!!


隆…



「…ゆな、こっち見て…」


『ん…イヤ…あ…ん…』



ピーンポーン


「ったく、うるせぇな!!」


ビクッ


怖い…


怖いよ…


ハァッ…助けて…


『隆…矢くん…』


「誰?彼氏?」



ドタッ


不気味な笑みを浮かべて、上から見下ろす…



『ん…ちが…はな…して…ん…』


「ハァ…俺だけ…見てろよ…」


『ん"っ…やだ…やめて…』


「泣いてる顔もそそるな…」ニヤッ


『ん…やめ…』



ガチャッ

「ゆなちゃん…?」


へ?


なんで…



『たす…けて…』


「チッ…静かにしろって」


『ん…』


「黙れよ」




「ゆなちゃん?鍵…開いて…」



ガチャッ


!!


「ゆなちゃん!!」


『りゅ…う…くん…』



「チッ…」


「お前…離せよ!」


ドンッ



『隆矢…く…ん…』


「いっ…て…」




ギュッ


「ゆなちゃん?大丈夫?」


『う…ん…』グスッ



「邪魔だ…失せろ…」


『俊!やめ…』



ボカッ


ドタッ



「っ…」


『やめてよ!俊!』


「ゆな、ちょっと黙ってろ…」


やめてよ…傷つけないで…


『いや、わかった…わかったから…

なんでも…するから…

彼に手をあげないで!』


「ゆなちゃん…」


『俊!お願い…』


「チッ…殺されてぇか?あ?」

グイッ


『俊!離して!隆矢くん離してよ!』


ボカッ


「ッ…」


『俊!私…私ならいいから…グスッ…おねがい…』


「チッ…あ"ぁ"ー!


ヤル気失せた…」


『俊…』


「ゆな…また来るわ…」バタンッ

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