交差する恋

第64話

終わったー!!

今日はゆーじさんいないし♪


帰って寝るだけ♪









バタンッ



疲れたー…



♪…ブーッ



ん?



“隆矢くん”



心配かけちゃったな…




『もしもし』


「大丈夫?」


『うん。控え室まで来てくれてたんだよね?

ゴメンね。いつも心配かけて…』


「いや…」


『どうかした?』



なんか、いつもの隆矢くんと違う…

弱々しくて…

壊れそう…



『悩みあるなら聞くよ?』


「えっ…あぁ…」


『ん?』


「俊さんってすごいな」


『え?』


「ゆなちゃん倒れたとき、真っ先に駆け寄って、


スタッフさん達に指示だしてさ…」


『あぁ…w、一応、元カレですから?w』


「俺なんか敵わないなって。」


『そこ、競わないでよw』


「うん…」


『えっ、悩みってそれ?』


「ん…まぁいろいろあるかな…」



『隆矢くん痩せたでしょ。』


「え?」


『今日そう思った』


「ん…ZEENさんのツアー一緒に回らせてもらうから、

ちょっと…絞ったかな…」


『そぅ。』


「ゆなちゃん…」


『ん?』


「俺さ…なんか、不安で…」




助けてあげなきゃ…


いつも、助けられてばっかだし…



『話聞くよ?』


「家行っていい?」


『うん』



ブチッ



相変わらず切るの早いな…w








ピーンポーン



えっ、早すぎじゃない?w




よいしょっ





オートロックのインターフォンに映った彼は華奢で、


サングラスをかけているから、よく顔が見えなかった…




隆矢くんってあんなに小ちゃかったっけ?




そんな疑問も気にすることなく、



開けてしまった…

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