…

は！！

『隆矢くん！』

「…ゆなちゃん」

『大丈夫？どこ痛い？

あっ…唇…切れてる…』

「ゆなちゃんは？大丈夫？」

私のことはいいから…

『冷やさなきゃ…』

ｷﾞｭｯ

「ここにいて…」

『でも、冷やさないと…』

「俺から離れないで…」ｷﾞｭｯ

こんな弱々しい隆矢くんの声…

はじめて聞いた…

『ごめんね…ごめんね…』

「ゆなちゃんのせいじゃないよ」

『私…ほんと…ごめんね…』ｸﾞｽｯ

「大丈夫だから…」

『ｸﾞｽｯ…隆矢くん…』

「そばにいて…このまま…俺から離れないで…」

『…うん』

抱きしめられていると…

さっきまでのことがすべて忘れられるような気がした…

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