第6話 なんかクラスで人気者になってんだけど!?

家にかえって、夕食を作る。一人暮らしなので自炊には自信がある。今日はサラダにハンバーグの単純なものだ。そんな単純なものでも自分で作ったものは美味しく感じる。

その後、風呂に入り、銃弾の補充をし、寝る。日曜も配信せずにだらだら過ごし、月曜日。

学校へ重い足取りで登校する。


教室に入ると、何故かいきなり話しかけられた。


「なぁ、東風谷、これお前だよな?」


そう言いながら、スマホを見せてくる。その画面には昨日の配信が写っていた。

一瞬迷ったが、別に個人情報がバレてもゲームの中に逃げればいいので正直に答える。


「そうだね、これ僕だよ」


すると、教室内が騒がしくなる。


「な、なんでみんな騒がしくなるの?」

「単純な話、お前の無双劇にみんな憧れてんだよ。」

「いや、無双なんてしてないからね!?」

「何言ってんだ。スライムもゴブリンもオークも果てにはカッパーゴーレムまで簡単に捻り潰したじゃねぇか」


確かに、そう言われるとそうかも...


「だから、お前が暗殺者っていうのも噂になってるぜ」

「いやなんで!?ただの次元を越えれる普通の学生だよ僕は!?」

「次元を越えれるのは普通じゃないんだよな...」


と、そうこう言っている内にホームルームの時間になる。

先生の話を右から左へ聞き流していると、

東風谷夢唯こちやめいさん、後で職員室にきてください。」

と、お呼びだしを食らった。

なのでHRが終わった後、北校舎2階にある職員室へ向かう。ちなみに僕の教室、3年2組は4階だ。


「失礼しまーす。」


そう言って入り、担任の水次みつるぎ先生になんの用件か説明される。

かいつまんで話すとこうだ。


「なんで勝手にダンジョンにいくの、危ないでしょ!?でも、よくも悪くもあんたは影響力がすごいの。だから、うまくクラスを誘導して欲しい。あと、これは出来たらでいいんだけど、教師って忙しいからさ、代わりに3-2のダンジョン系の授業やってちょーだい。」


勿論即決でokした。今日の3時間目が最初の授業だ。

教室に戻ると、どんなことを言われたか詰め寄られたが、適当にはぐらかした。

そして、3時間目のはじめを意味するチャイムが鳴った。

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