第3話 装備揃えて初配信!

ゼリーが現実世界でも食べれることが分かった後、ゲームの装備を現実に持ってこれることがわかった。これ法律に違反してないかとも思って問い合わせたけど、


「売ったりするのは駄目だけど、私的利用とか譲渡するのはだいじょーぶ」


みたいな感じの返答が返ってきたのでちょっと安心した。なので、適当に拳銃と狙撃銃と槍とナイフを持ってきた。拳銃とナイフは適当な箱にいれて、狙撃銃と槍は輪ゴムで束ねた。銃2つの弾丸は別の2つの箱に別々にいれた。狙撃銃用は25発、拳銃用は150発。切れたらゲームの中に再度行く。


せっかくなので、ダンジョンにいく。

自分の家がある名古屋市近くのちょうどいい初級ダンジョンは栄にある採訪さいほうダンジョンだろうか。全5層で出来ており、第1層は鉱石がざっくざっく出てきてモンスターがいない安全な層なので、実質4層だ。

勿論、深くいけば深く行くほど鉱石も変わる。1層は石炭、2層は銅、3層は鉄、4層は金、5層はミスリルという鉱石だ。

ミスリルはエンチャントがやりやすく、エンチャント系の能力者が練習に使う素材であり、硬度は鉄と同じぐらいらしい。

また、出てくるモンスターは、

1 (不在)

2 スライム

3 ゴブリン

4 オーク

5 道中:スライム、ゴブリン、オーク

5 ボス:カッパー(銅)ゴーレム

だ。素早いやつはあんまいないから、狙いを定めるのは楽そうだ。


折角なので、配信しながら攻略していくことにする。というかさっきからせっかくって言い過ぎな気がする。多分気のせいだ。


配信器具を買い、チャンネルの設定等を終わらせた後、ダンジョンにいくための手続きとして、採訪ダンジョンを監視する建物で以下の工程を終わらせた。

1 15才であることの身分証明

2 能力の性質、使用方法の説明

3 「死んでも責任は取りません」的な文章       

へのサイン


それが終わったら、いよいよダンジョン突入だ。カメラを肩にくくりつけ、2つの箱とナイフと拳銃とパソコンをいれたバッグを腕に通し、コメントが見えるスカウターみたいなやつをつけ、両手で狙撃銃と槍を持ち、ダンジョンへ入っていき、1層で配信を始めた。


「えー、と、これでいいのかな?」


"初配信きたー!"

"自己紹介はよ"

"メイン武器は?"


「っと、一回コメントかえしましょうか。

まず、僕は東風。学生。身長は155ぐらい。体重は45ぐらい。軽いのか重いのかは知らん。

 んで、今日は4つぐらい試すつもり。拳銃、槍、ナイフ、狙撃銃の4つ。」


"なんで学生が銃買えちゃってんの!?"

"いや剣はどこ!?"


「銃をもってるのは能力の力。ゲームから引っ張り出してきた。んで、剣がない理由は振り回すのに力が足りなさそうだったから。」


"ファ!?"

"ゲームから引っ張りだしてきた!?"

"なんでもありじゃねえかwww"

"剣がない理由くそワロタwww"


「ちなみにこの配信が僕の初ダンジョン突入です。」


"ファーwww"

"まさかの初見ww"

"初見で武器を試すwwww"

"こいつ大物だ多分w"


「それじゃ、ダンジョン攻略、はじめ!」

といいながら、バッグから出した拳銃で空砲をならした。


"徒競走かよwwww"

"かwやwくwのwむwだwつwかwいwww"

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