第2話 あれ、もしかしてやばめ?

その後、無事に現実世界に戻れることを確認し、再度ゲームの中に入る。

そして、<つづきから>を押すと、ゲームの背景、キャラクターと共に姿いた。

いい忘れていたが、このゲームは現実にあるダンジョンのモンスターが敵としてその辺を跋扈しているソロプレイ専用のオープンアドベンチャーだ。スキルやステータスなどの概念も存在する。色々自由で楽しい。

っと、話がずれたが、まずは出来ることをやってみる。


「メニュー」


そう言うと、自分のスキル、ステータス等が半透明の板に書かれて目の前に出てきた。そこに書かれていたのはこうである。


名前:呑気な東風


ステータス

物理攻撃 20

物理防御 20

魔法攻撃 0

魔法防御 0

器用   20

素早さ  20


スキル

次元移動


ステータスは魔法系以外平均だ。

というより現実世界の僕を基準にしてないかこれ!?前見た時はもっと高かったぞ!スキルもなんか変わってるし!

...まぁ、名前だけは以前と同じらしい。

実況とかで身バレしたらあれだし。

板をスライドすると、音量などの設定画面になった。その画面の下部に、

<ゲームをやめる>

<メニューを閉じる>

<セーブする>

が横並びにおいてあった。とりあえずセーブをして、メニューを閉じる。そして、付近を探索し、適当にスライムを殴ってみる。恐怖心とかはなかった。すると、スライムはゼリーになった。ついでにレベルとステータスがあがった。

正確に言うと、スライムはゼリーをドロップして消えた。ご丁寧にお皿に乗って、スプーンを乗せて。そのゼリーを食べてみると、普通に美味しかった。 

普通にもっと食べたくなったので、他のスライムたちをぶん殴って、ゼリーを食べていく。

ふと、こんな疑問がうかんだ。


ゼリーを持って、現実にいったらどうなるんだろう?


ものは試しということで、「メニュー」と呟き、スライドさせて<セーブする>を押した後、<ゲームをやめる>を押す。

すると、最初の場所に戻った。いや、画面か?

まぁそこから現実に出ていくと、ゼリーは持ったままだった。レベルとかは現実に関係ないらしい。

...待った。ゲームのアイテムが現実に持っていけるならば...






ゲームの装備も現実に持って帰れるんじゃないか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る