03 追放市民(公社立黒曜ノ声社会学校中等部二年生市場 秋葉視点)
でも、それは
夕方
夕
食
どこにでもあるような
僕が九月から
あの
僕は、月森の家の
組石
僕は
まあ、
それで。
その
事故
月森の家利用
うん。
うっかり、「月森の家利用者を
まあ、ほとんどは
ヴィジュアル
フフフフフ。
組石市は車椅子
「それでは、夕食時間です。自分の
はぁ……。
そして、
恋する乙女。
まあ、恋するお
お
お
お父さんが気に
僕の
黒曜ノ声社会学校
二百
僕は。
でも、
だって、僕には「
でも、
とうてい、
お父さんが「面会
お父さん、
僕のことなんか
そう思っていた
日曜の
功労者実績を
もう、不
お父さんたちのせいで、
二階が作業部屋。
三階と四階が
各階の
そういう
かすかに
面会
五分
生徒用面会控室内で、
面会希望者の控室からは、
お父さんが待つ面会室の「生徒用ドア」から入室。
目の前には、
学校へ
でも、ほんの
そして。
お父さんに
「さびしい思いをさせてすまなかった……」
お父さんはそう言って、
お気に
まあ、そのお気に入りの子は、先生のお手
おそらく、お父さんは今日の午前中に、
あそこの病院に
そして、組
休
「ううん。
お父さんはデートして
楓池小学校の
さびしい思いはしたけれど。
ここにいると、
『
「……そんなに
「うん。
あのテロのことは、テレビでも
僕は
お父さんは
というか、何かを
僕の予
「それに。
僕の
鈴木 縁さんを守るのなら、
木目の王国で会った鈴木さんが、お父さんの受け持ちの児童だって、知っていたしね。
……そう。ちょっと、気になる子だったんだ。
あの子、普通じゃないよね?」
「……」
お父さんの
「
まあ、僕が不
僕よりヤバイ児童
お父さんが二人とも、
「……嗚呼。
Xを
それで、お父さんはな、別室の……
日本魔術社会を
ただ、「被害者は
迷公社
でも、迷声塾講師は、迷公社関連事業職員。
公社職員がみなし公務員として扱われるのと同じ。
だから、あの被害人
「みなし公務員一名」と。
木目の王国という迷公社関連事業の「
楓池小学校の担任は何をやっていたのか。
加害児童Xの在
「前の担任の先生がアイツに殺されかけて、休職中」と三年一組の子たちがインタビューに
前の担任の先生への
ただ、校長先生の「別室登校による
「担任の先生への暴力
校長先生は、組石市教育委員会との
「児童Xは
国や組石市は、学校内で十分対
さらに、組石市長は定
「正しい教育は、
当
多くの組石市民が『
それは、保護者を
組石市は児童Xを
および、Xの
それ
そのため、不服申し立ては
一時間の面会の
夕方
まあ、
お父さんも
そこへ入室して来た担当教
「
まだ、
社会
「……本当ですか!」
お父さんはパイプ椅子から立ち上がって、
「お父さんの夕貴さんが問題児・問題学級・問題校へ
「はははは。
息子は
「また、来る」とは
そう、もう退校が
面会が
僕には
面会室では無く、校長室に呼ばれる。
同じ一階でも、こちらは透明
誰だろう?
廊下では。
湯上先生に、変に気を
「お父さん、何もわかってくれないね。
もうちょっと、やわらかくなってくれるかなって期待したんだけれど……」
「いえ、湯上先生。
僕も気をつけます。
どれだけ、ムシャクシャして、やるせなくても。
Xみたいには
「そんな気をつけ方しないで」
湯上先生は今にも
ここは千家市だけれど、組石の悪童のことは
ドアをノックして、校長室に入室した
そこへ見覚えのある
まあ、
ピアスも、
「……
「黒曜
な、なんだって?
僕の父は、台王高校のすぐ下に位
ここ何十年も、高校のレベルはお互い、
どうみても、ヤンキーが多い
人を見かけで判断しちゃいけない。
嗚呼、細川先生がニヤニヤしている。
僕の
校長先生はパイプ椅子に座って。
湯川先生と僕に、ソファー
「市内で一番頭の良い子が
そんなガリ
「秋葉君が
あのね、細川君が君の
「……校長、細川さんのお隣の
「湯上先生もご
「
迷公社組石支社の支社長です。
あまり、
年
それに、
きちんとしたスーツに、
細川先生も明地支社長も茶色いスリッパを
これは、世間話やごく私的な話では無く。
「迷公社のゴリ押し支援だよ」ということなんだろう……。
通
ピンの
「秋葉君は
細川先生は木目の王国職員を続けながら、バンド
担当保護司が別にいますけれど。
副保護司がいる子は、
「十
良かったじゃ無いか、市場君!」と社会学校の校長先生も目をキラキラさせて、喜んでくれる。
でも。
僕には、ここが一番落ち
教
いつでも、どこでも。
だって。
お父さんの寒原高校時代の学
お父さんの大学時代の先
お父さんが今まで赴任した学校の人たち。
お父さんの学校の
お父さんが今まで担当した教え子たち。
そういう皆に、僕は「お父さんの子らしいね」って
でも。
それじゃあ。
ビクビクしていなかったら、Xみたいになっていたのかな。
支社長は校長先生と話があるみたいなので。
僕は細川先生をお連れして校長室を退室して、
「……細川先生。
日本魔術社会は、『
僕がお父さんにした『
結局は
それは魔術を使っても、使わなくても良くないことです。
わかってるんです。
でも、僕にはそれをするしか能が無かったのなら。
だったら。
Xは、どうして……この
「そんなの当たり前だよ。
Xはね、『悪いことをして、人や世界を
今、秋
でも、
どちらも、『風』だ。
市場君は体内魔水が多い。
だから、
Xもそうだった。
まあ、僕だって、ヴィジュアル系バンドでは、悪
「そこは……まあ、細川先生の、ご
細川先生はまた、ニヤニヤして。
僕をからかおうとしたけれど。
すぐに、
「
面会希望者のバッヂをつけた女の子が、細川先生の
そばにいた事務職員が「細川さんのお連れ様とお話ししていました」と、
「……嗚呼。
また、車椅子で押しかけて来たの?
あれ?車椅子は?
ケガは
「あっ、この間の死にかけてた子じゃないですか?
僕は細川先生と一緒に
「はい!
よくぞ聞いてくださいました!
えっと……あまり、大っぴらに言えないんです」
台亜ちゃんは何かを話しかけて、やめてしまった。
声のトーンを
「わたしたち一家、台座大学
嗚呼、それで。
人体再生士。
医師
医療
「それは、おめでとう」と細川先生が一応、言った。一応ね。
「はい、ありがとうございます」
「……ここ、女子
面会希望者のバッヂはあるけれど。
もう、面会終了時間を過ぎているよ?」と僕は
せっかく、退校が内定したのに、あらぬ「女子への不適
「人命救助の
でも、わたしは堕天使様に助けていただきましたと強く思っていますから。
ご安心ください」
確かに、細川先生の
「そうそう。
貴方のお母様でしょうか?
貴方のお父様と一緒にいらっしゃっていて。
お母様は面会出来ないと言われて、ご
「俺は校長室に呼ばれたから。面会希望者控室じゃなくて、職員室で担当官と話していた。
ぜひ、お会いしたかったな。
……あっ。でも、御前に、母親はいたけど。
離婚してから、会ってないんだよな?」
細川先生がおかしなことを言っている。
あの喚き声の女が僕の母親な訳無い……。
「ちょっと、良いかな!
お父さんとの面会が今後一切、出来なくなったんだ」
湯川先生が校舎から正門近くまで
「え?」
「君の不適切魔術の使用理由には、お父さんの再婚相手
家庭
お父さんはかなり、いろいろな人とデートをして。
君の社会学校入校・在校も。
そして、
君が社会学校に入校しなければならない『理由』が
僕は。
お父さんのために、お父さんを誘導し、いろいろな魔術をかけていた。
木目の王国へ遊びに行っていたのも、さびしさを
勉強が出来るから、家で一人で居るのもつまらなかった。
「君は、お父さんに『
それは、お父さんがいろいろな女性とデートしていて。
前のデート相手と
だから、貴方のお父さんは
湯上先生は言いづらそうだったけれど。ちゃんとアスファルトに
「……湯上先生。
それはどういう魔術ですか?」
「
「待ってください!
そうなると。
ここに居れませんよね?
自宅に戻るってことは。俺が母親だと
湯上先生は言いづらそうに。
「『明日にでも退校になるので、お父さんに
ただ、育児放棄で通報されるかどうか
公務員の告発は
とりあえず、しばらくは、家庭相談局の一時
「秋葉。
俺の家に
「でも、細川先生。
ご迷
「いいや、秋葉君。
ここは細川先生に
おそらく、組石市教育委員会と家庭相談局が
『家庭で育児放棄をするような教諭が楓池小の三年一組の児童をケアするのも不適切』と、
即時、市場さんは別の学校へ
X対応の
そこへ来て、
児童にも、保護者にも、
「父の転任先は組石市外、ですか?」
「うん。それも、かなり
秋葉君が
「僕が自
「子どもにそんなことをさせるような親は親では無い。
家庭相談局も、黒曜ノ声社会学校も、そう判断する」
「ははは。
まるで、お父さんが追放市民みたいだ」
僕は
「嗚呼、俺も同感だ。
公務員は社会サービスを
おいそれと、クビを切って、市外へ追放することは難しい。
今の自宅から通勤困難な
そして、御前の『守り』を
親が駄目なら、息子を
御前、女にモテるだろ?」
細川先生の言葉に、変な
これは……社会学校へ
そう思えてしまう。
父に残していた魔術が強制的に
さらに、細川先生は「言おうか言うまいか、
「あとな。
二人には、それぞれ、国の
俺の職場に二人が通所しているけれど。
秋葉。
御前、気をつけろよ」
「……小学三年生ですよ?
Xよりも危険視されているんですか?」
「嗚呼。
いっつも
そのとき、また話そうぜ」
「そうですね。
貴方のヴィジュアル系バンドの
十代未満のファンが
台亜ちゃんを連れて、そして学ランの僕も連れて。細川先生は、正門近くの
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