【閲覧注意】04 放課後の楽園(組石市立楓池小学校三年一組鈴木 縁視点)
※悪口、嘔吐の描写があります。ご注意ください。
「やほー、イタ
「……
「おやつに唐揚げ。
「いらない。
「そうなんだー。バイバイーイ、
「
とにかく、
「はいはーい」
おかしい。
「金子さん。
また買い食いしてるんですか?」
「おっ、ギプスマン。
王国の
あれー、
ユズリンが
「
「お
ウチは金子
ヨロー」
「鈴木
「こういう
金子さんは塾に
「ギプスマン、買い
ウチ、もうちょっと唐揚げ
「
ライバルに、
塾から『ガセ
お
親が
王国に家庭教師が通ってるんだ。
「木目の王国」。
カードリーダーの
「
「ようこそ、木目の王国に」
「あっ、
鈴木、
作田君はポケットから
「……はじめまして、鈴木 縁です。『
.「
ここからは僕が案内
マギ男子は
木目の王国では、宿題
作田君のように、学校で宿題を
「マギ男子」って
そういう男子は
だって、男子が
よくあるのは……無
あとは。食べるのが
「
新規利用者
「わかりました」
パステルピンク
[
同じ
<仮入館してください、仮入館してください>
中扉の中へ入ることが出来た。
「ごめん、ごめん。
鈴木 縁さん。ようこそ!
……あっ、もう、仮入館、終わっちゃった?」
「は、はい。市場君がやってくれました」
「
髑髏Tシャツは
アクセは
僕が案内しますから、
「ごめん、ごめん。
着替える
じゃあ、また
ここでは、職員さんの
ひらがなで名前だけ
「イ-3下足箱」の
楓池小学校の下足箱は、
ここは、
玄関入って、
「イ-3-えにし」のプレートを
「
じゃあ、学校内の学
ああいうところは、
「はあ……」
「それでも、小三からなら、一人でお
それとも、
何か、トラブルを
親の
「パパが
「じゃあ、
「そう、だと
「まあ、学校みたいな
学年も
ただし、未就学児フロアは行かないでね」
木目の王国は
靴
「宿題を終わらせた子から、
夕食は夜お
下足箱の
下足箱の
二階は、食
三階は、男子
四階は、女子宿泊室、女子浴場。
「僕は中学生。
ここの
「どのくらいのペースで?」
「週一。多くて週三。
イベント
「……もしもし?
……うん、予定通り。
……どう、
……デート、
……じゃあね」
「『お父さんがデートで、
お父さんは
僕
仕事が終わって。ご飯食べて。レイトショー。
子どもは
僕、かわいそうじゃないよ。
『じゃあ、何で、
離婚の
そして、僕のりんご
さびしい気持ちがいっぱいいっぱいになると、
ここは僕の魔術の礎が
中学生は
性
「そこまで、ベラベラ喋るのはどうかと思う」
「そうかな?
でも、
僕が今
君のお母さんが
僕が見てきてあげようか?」
この人、も。怖い。
「ごめん、ごめん。
ちょっと、ムキになっちゃった」
「『市場秋葉はイヤなヤツ!』……おいおい、これ……
着替えを終えた細川先生が壁の落書きをバンバン叩きながら、わたしたちに
廊下には、わたしたちしかいない。
「僕の名前も、
「消えない。秋葉君の自作自
「細川先生、
……へ~、君、思ったことを壁に自動で
インクはどこから?」
細川先生の怒鳴り声を聞いた職員の
「秋葉君、
というか、君、どこから
OBのボランティアなんて頼んでいないし、OB・O
利用者じゃないんだから、
「横瀬先生、
すみませんでした。
落書きはこの子かもしれませんよ」
「……わ、わたしがやったんじゃない」
「
市場君がニヤニヤしていたら、駅前広場のベンチにいた金子さんがやって来た。
「こら、金子さん!」
「市場って。
利用
市場とは
市場君は事務室へ
「自分で
「君。
もう、中学生なんだから。
不法侵入は
これで、
木目の王国のオーナーさんが
教育事
言葉
「細川先生も、どうして、
「いやー、横瀬先生。
良いんじゃないですか?
夕食
「利用者が
木目の王国が
とにかく!
不法侵入が多くて、
女の子たちに向かって、高圧的で。
男の子たちは操作されちゃって。
警察の
横瀬先生は
市民の苦情や犯罪者の恨みを買わないように、「その
「不法侵入の
「……どうして、俺に手錠をかけるんだ?
俺は公務
「え?」
「
チェンジリングの
「すみません、
「こちら、木目駅
チェンジリングの市場 秋葉が木目の王国に不法侵入。
現行犯逮捕出来ず。
交番夏本に
下足箱の
気がつくと、市場君はいなくなっていた。
兆部に
もう、ババババッて感じ。
魔術の
ううん。
不自由過ぎる。
パパはずーっといない。
お
ママは
魔術の
ママを
ママは
でも、パパもママも
ゴミ
ベランダは
わたしは学校が終わっても、家に帰れない。
小学生五年生以下の子どもをマンションに
新
「
わたしは木目の王国、
ずっと、さびしかったのは
楓池小学校一・二年の
「はーい、かーらーあーげー」
ほんの少し
モグモグ。
美味しい。
階段前の
「
「空ちゃん先生、子どもに
「金曜日は、
今日はカレーじゃないよ。
クリームシチュー。お
美味しい……いけない、いけない。
金子さんは職員さんに「
わたしが
「給食だと、マギ男子のせいでゆっくり食べれないもんね。
ウチは今から家庭教師と十時まで勉強があるから。
お
金子さんは空ちゃん先生と、二階の一番小さな
二階は、だだっ
「あの子、誰?」
「
そんな
第一談話室の奥に食堂。食堂は
食堂の横には、
利用者が使える
わたしの
そして、第二談話室に駆けこんで、
空いているところはもう無くて。
でも、小学五年生たちが「こっち、こっち」と
三の一の今日の宿題は、
計算問題を
学習
仕上げるって言うのは、「
本番
一人で、吹く。
ソプラノパートは
アルトパートは満点が
30点の点
このテストに
あっ、作田君みたいに
「リコーダー・歌・ダンス・
書き
ポーポポポポーポポー、ポー、ポーポポポポポポポ、ポポポポポポ。ポー。ポー。
第一談話室のラックは、
わたしは宿泊組なので、リコーダー練習が終わったら、四階へ行って、ランドセルを置いて来なくちゃ。
「ねえ、今の曲。
イケ小の作田君も練習してたよ。
三年生?」
おい、おい、おい。
話しかけて来たのは、あの「
二年生のころと変わらず、ふんわりした女の子っぽいお
しかも、今日は、スカートですか。
楓池小三年じゃ、ありえない。
マジか……。
「うん。
楓池小三年の鈴木 縁。どうぞよろしく」
「うん、こちらこそ。
いえいえ、こちらは仲良くしたくないです。
兆部の
こっちだって、何も話したくないんだから。
しかも、
でも。
錠前さんはすぐ、一階へ行ってしまった。
「錠前さんてさー、誰かに話しかけるんだー」なんて、年輪小三年女子にヒソヒソ話をされていた。
あんまり、年輪小でもうまくやっていけていないのかな……。
「縁ちゃん、だっけ?
作田君のこと、好き?」
「……好きも
同じクラスになったこと無くて、
今日は先生
「宿題、もう終わったよね?」
年輪小の三年女子
新入りへの
あの、変な中学生で、終わりじゃ無いの?
錠前さんを階段の
その
「そんなに好きなら、イケ小に
それを
そこで、わたしの腕は
そういうことか。
この四人は。
「アンタは
わたしに
わたしはとりあえず、踊り場へ戻って、錠前さんに
「えーっと。
錠前さん、
着替えるか、先にお風呂入らせてもらう?」
さっき第二談話室内で
「ひらおか先生」のネームタグをつけた
そこで、一階から。
「あーあ。
今日も、ゲロ
一階から。さっきの女の子たちと思われる声で、悪口が
「
ゲロなんか、……キレイなんだよ!!!!」
わたしの両目から
わたしだって、引っ越すなら、校
パパもママも、さっさと
「
「早くキレイにしたほうが良いから。
錠前さん。お風呂、先にどうぞ」
わたしは一階の
洗剤の
二階で、誰とも話さずに夕食が終わると。
男子宿泊組は三階。
女子宿泊組は四階で過ごす。
夜のお迎えがある子は一階で待機。
錠前さんは夕食をゆっくりでも食べることが出来たし、「親に迎えに来てもらえ無さそう」なので、宿泊組のまま。
四階へ行こうとすると、作田君に「縁」って呼び
先に階段を上がっていた錠前さんがわたしを怖い
「なあ、縁」
「何、作田君?」
「楓池の学童でさ。
俺等が一年のとき。
……学童の先生が
今、五年生のはずなんだけど」
「あー、
まあ、上級生なのは間違い無いよ。
昼休み、
「五年の小船がイケ小から転校したって本当?」
「……そういえば、登
でも、
学童の先生が『自分の子も迷声に通わせようと思ってる』って、小船さんに
でも、楓池小に一番
「だよなー。俺も、二年の終わりでイケ小学童を
小船さんって人と、すれ
「迷声の
「
「わかんないよ。
「いるかな?
「事務
ここの迷声はこの
それから。自分の家以外のお風呂に入った。
しかも、すぐ下の階から、男子の声が聞こえて来て。
何か、変に緊張したな……。
でも。
まあ、あの
ここは、
それは間違いない。
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