B テント小児科病院…市場 秋葉、四歳
01 りんご熱(テント小児科病院看護師小野 美紅視点)
「みくちゃん、
「
「いや。みくちゃん、うなされてたからさ……」
旦那君とは、
子どもたちは気を
はぁ……。
二
テント
とても
だから、医師
もちろん、分身の「
診
「
院長八号室へお
「はい!」と
診
おや、「あじさい病
お父さんの
保護者が
だんだん、
パシャッ。
撮影後、すぐに。モニター
ただただ
「
「
うーん、りんご熱を発症してはいない。りんご熱発症
「りんご熱?」
「りんご熱は、はじめて魔術を使うとかかる病気です。
世界はそれを
その
「はい。
小学校で
職場の病児保育園でも、
秋葉は四歳ですし、身体も
「世界修復現象によるショック性発熱と顔面の
おたふく
ほら」
お父さんが秋葉君の
「リンゴの匂いがしたら、りんご熱なんですか?
じゃあ、秋葉のはただの
でも、この子、魔術を使ってないはずです」
「自宅内にあるホームセキュリティ
「さきほど、出かける際も、
異常があれば、
「
「病気欠席の
院長八号は秋葉君をじーっと見つめて、
「だとしたら、
「え?」
「この子は
二号が今、りんご熱患者を
院長八号に
その
というか、
そして、すごい
さっきまで、黄色い靴下を
「あれ?この子……」
お父さんも自分の身体から
「おっ、青りんご
「りんご熱患者といっしょに、院長二号室から
「お父さん、処置室へ
お父さんは
「あっ、秋葉!」
処置室に入ってすぐ、お父さんは
「チェンジリングの
「あちらのお
わたしはつい、うっかり、きついことを言ってしまった。
「八号先生、はらっぱ保育園の園長からお電話です!」と医療事務が電話の子機を
スピーカーにしてくれて、園長の
<
秋葉ちゃんがママを思い出して。
それでだと思います>
謎の、眼鏡をかけた男の子が、花丸君。
「そっくりなのかな?
ご
「
<それでも、秋葉ちゃんは
気まずそうに。そして、「朝から
院長八号室に戻って、院長八号と市場さんの
「
ご
「……この子が
親
「
市場さん。
秋葉君のさびしさを
「……はい……」
「母親を
お父さんが休日、たくさん
「……出来るだけ……」
「近くに、頼れるご親戚やパートナーは?」
「……」
「お父さん。
少しの間、
「いえ。今は保育園にも通わせていますし……」
「お父さんも通院なさっていますね。
まずは、お父さんが
こちらで、利用手続きをすすめます。
もし、このままはらっぱ保育園に秋葉君を
院長八号は優しい言葉で声かけはするけれど、
でも、ここへ来て、市場さんは
「チェンジリングも、病院内で発生した可能性がありますよね?昨日の保育園や、今朝の自宅でチェンジリングが発生したなんて、園やホームセキュリティ
この病院のせいじゃ、ありませんか?
これだけ、小児
何で、
受診の
りんご熱って、そんなに
「ええ。
「あの手帳は
「
小児科は小児疾患が無ければ、だいたい中学生までです」
「妻と離婚してからは、しばらく、私の母が
市場さんが自宅に
あじさい病児保育園からも、「
夕方
今日の看護師たちの
どうやら、病児保育園職員だけれど、小児疾患にそれほど
あの
「
「あれは無いわ。
小野さん、キレなかったの?
秋葉君だっけ?本当に、かわいそう。
ジジババがお
それが無いってことは、『子どもを
そこへ院長二号がやって来て、ドアをノックする。
夕方の診療は終わっているけれど、
「気持ちを
社会にはいろいろな事情を抱えた親子がいる。
りんご熱をお
あのお父さんは祝う祝わないの前に、
ん?
院長八号、どうした?」
「家庭相談局に『木目の王国で要支援』通報した。
院長二号は「もう少し様子を見ても良かったのに」と院長八号に
「家庭相談局員の家庭訪問があるのに、ファミレスにいるから無理だって」とため
「りんご熱の子をファミレスに連れてって、外食ですか?」
「病児食のケータリングをやっているところはあるけれど。
ファミレスの外食を食べさせてるの?
小野さんがファミレスをすすめるはず無いしね……」
「ご機嫌取りってそういうことじゃないんだけどな」
これからは、夜間診療。
保育園や幼稚園を
帰宅後の子。
高熱や
夜間診療は、院長一号と、夜間診療の先生が二人。
午前診療の問題ある保護者のことなんて、
わたしは午後の診療までだから、これで帰れるけれど。
帰れば、カップ
毎日、毎日、作ってやってるのに。
あーあ。
墨波被災の後遺症があって、働くのも大変。お
あーあ。
いろいろ、
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