第5話

少し経って、救急車とパトカーが到着した。




レンくんは担架に乗せられると、そのまま車の中へと運ばれた。





警察官に事故の内容を尋ねられた私は、事故が起こった時の状況や、当て逃げ犯の車の詳細を伝えた。




「犯人の年齢はいくつくらいに見えましたか?」



「恐らく20後半ぐらいかと」



「印象に残っている顔のパーツとかってありますか」



「…メガネかけてて、髪の毛は……、

…あ、似顔絵描きましょうか?」


「え?」



唐突な私の言葉に少し驚いていたが、

警察官は「お願いします」と私に紙とペンを用意してくれた。




車種やナンバーも既に伝えてあるから、既に犯人の特定は可能だと思うけど、情報は多いに越したことはないとペンを走らせた。

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