第4話

会話の中で段々と心を開いてくれたのか、

自ら自分の話をしてくれるようになった。




どうやらレンくんには、お兄ちゃんがいて、

その兄のことを尊敬しているらしい。




兄ちゃんの作るハンバーグが1番好きなんだと。

兄ちゃんはとにかくかっこいいんだと。

自慢げに話していた。





「イケメンなお兄ちゃんいて、羨ましいなぁ。

でも、レンくんもかっこいいよ。学校でモテモテなんじゃないの〜?」



兄の自慢をするレンだったが、くっきりした二重の目に、華麗な鼻筋。レンも整っている顔をしている。



レンくんは、目を細めじっと私を見つめた後、

ゆっくり口を開いた。





「当たり前じゃん、だって兄ちゃんの弟だぞ」





やはり、お兄ちゃんが大好きのようだ。

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