第9話

魔獣ウィザレット

〇+。------------------------------------------------





―真夜中の12時過ぎ―


エンは、深い眠りの中。

チャッピィも……。


『;……。!』

ピクッ



何か居る――………


チャッピィは、額の宝石をキラリと光らすと

鋭い眼光を放ち、部屋の大きな窓を見た。

気配を感じる………!


チャッピィは、同等の相手にならテレパシーを使う事ができる。辺りは鋭い空気。窓辺に向けて、声をかけててみた。



『…だれだ 、そこに居るのわ 。』


『久しいなぁ、チャッピィ…。』


その声は……!


『オレを忘れたのかい?魔獣ウィザレットだよ。』


…魔獣ウィザレッド…


『ああ、おまえか。魔獣ウィザレッド。

何かようか…

エンは眠ってるんだ。起こそうとすると……』


チャッピィは、ギュイイイッ!…!!と、敵の魔獣に威嚇した。

神獣チャッピィの眼光は赤く火花を打つ。

魔獣ウィザレッドは黄金の瞳をギラリと光らせた。

両者微動たりせずに睨み合う……。




先に口を開いたのが魔獣ウィザレッド。


『今日はちょっとした挨拶だ。

その娘に伝えとけ。

俺達、天族と魔族に間に入ってくるんじゃねーぞ。ってな。

さもなきゃ、連れてかれちまうぜってな。

死人を越えた天使とやらにされちまってな…。』


『…させん。』

『…その答えを期待していた。せいぜいがんばれよ。

主の為にな…!』


黒い漆黒のモフモフ魔獣ウィザレッド。

額に角を持ち、黒い羽、そして宝石のネックレス。ファッサファサな毛並みは綺麗な

であたたかそうだが、その心はなんだかクールで冷たそう…だ。


魔獣ウィザレッドは黒い羽を広げて、窓辺から上空へ姿を消して去りゆきました。




「うーん。むにゃむにゃ…もっふもっふ、チャッピィ……。」

『…。』






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