第8話

その日の、夜

〇+。-----------------------------------------------





エンは、その日の夜、朧気な星を眺めていました。

ちいさな部屋の中、ふかふかのベッドの上、机の横の大きな窓、そして窓から観える星空を。


青い夜の空に、黒と白の雲、キラキラ輝星。

今日も綺麗だなあ…。

さぁ、眠ろうか……。


エンはチャッピィをベッドに誘った。


モソモソとベッドの中に潜り込む。

チャッピィの毛はふわふわであったかいなぁ…。


「チャッピィ、あったかあぃ…。」

「ピキュー」


まるで世界一のおしくらまんじゅうだよ。

冬の暖炉に、もふもふのゆきだるまみたいだ。チャッピィ…ありがと…あったかいわぁ…。


「チャッピィ、チャッピィもあったかい?」

「キュッキュッ」


あったかいって。


わたしもだよ

チャッピィ

………。


―その日―


私とチャッピィは、ぐっすり眠りました。

いつもと変わらぬあたたかな日々。そんな日々の暮らしの中、『彼等』は、現れたのでした―――――………。


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