第9話 聖剣エクスカリバーのダンジョン探索!!-9

・先手必勝とばかりにドラゴンゴブリンライダーはドラゴンに炎を吐かせる。

・猛烈な火炎のドラゴンブレスがエクスカリバーらに向けて放たれる。


エイジス:

「させない!!」


・エイジスは3人の前に立ち、巨大な盾を前方に向けて構える。

・大楯からは薄い青白い光の紋様が出現し、エクスカリバーらを覆う様に展開していく。

・ドラゴンから放たれた炎はエイジスの大楯とそこから放たれた光によって霧散していった。


ゴブリンライダー:

「ゴブ!?」


・流石に虚を突かれたのか、驚きの様子を見せるゴブリンライダー。

・その隙を逃さない様にアロンダイトとガラティーンが同時に切り込む。

・だが、ドラゴンは主を守る様に激しく身体を暴れさせ、2人の攻撃を弾き飛ばす。

・バランスを崩しながらも着地する2人。


アロンダイト:

「一筋縄ではいかないかやはり・・・」


ガラティーン:

「あのゴブリンライダー、見かけよりは手練れの様だ」


エクスカリバー:

「――――だとすれば・・・」


・エクスカリバーは自身の剣を握り直し、構える。


エクスカリバー:

「3人とも、どうにかアイツの体勢を崩して欲しい。最後は・・・私が決める」


・その言葉に3人は黙って頷き、即座にフォーメーションを形成して仕掛けた。

・アロンダイトとガラティーンは左右へと別れてその後、合流する様に交差する様に斬り裂く。

・悲鳴を上げるドラゴンを必死になだめようとするゴブリンライダーにエイジスの

攻撃が唸る。

・ゴブリンライダーは迎撃しようと手斧を構えようとした所へ巨大な大楯が目の前に迫った。


ゴブリンライダー:

「ゴブギャアアアアアアア!?」


・エイジスの投擲した大楯の直撃を喰らい、ゴブリンライダーは悲鳴を上げながら

ドラゴンから転がり落ちてく。

・そしてその隙を逃さないと聖剣を掲げ、刀身に光を集束させていたエクスカリバーは聖剣に集まっていた光を一気に爆発的に解放させた。


エクスカリバー:

「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」


・巨大な刃となった集束された光を聖剣ごと振り下ろす。

・エイジスたちも即座にその場から離れると同時に巨大な光の刀身がドラゴンとゴブリンライダーを一瞬にして呑み込む。

・悲鳴も無く、微塵も残らずに消し飛ぶゴブリンライダーたち。

・振り下ろされた聖剣から放れた光はそのまま無数の細かい光の粒子になって霧散していく。

・まばゆい光が一時的に支配していた洞窟の空間はわずかな松明の明かりを残した暗闇の世界へと戻っていった。

・振り下ろされた姿勢のまま、しばらく鎮座していたエクスカリバーだったがひと息抜くかの様に息を吐き出した後、剣を持ち上げ、残心の構えをした後、鞘に納刀するのであった。


エクスカリバー:

「―――――フウ、とりあえずはこれでオーケーかな?」

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