第8話 聖剣エクスカリバーのダンジョン探索!!-8

エクスカリバー:

「だいぶ奥まで来たな~」


・ゴブリンたちを蹴散らしながら洞窟の奥深くまでやってきたエクスカリバーたち。

・ここまで現れたゴブリンたちは大体が下級に属する者ばかりで斥候としての役目を

負っているというガラティーンやエイジスの読みは的中と言っていいだろう。

・最下層と思しき階層まで降りてきたエクスカリバーらは警戒を怠らず、周囲を見渡しながら、更に進んでいった。

・そして空間が一気に広がった。


アロンダイト:

「一気に広大な空間になった」


エイジス:

「今までのマッピング的にここが最下層の最深部と見るべきか」


ガラティーン:

「しかし、少し不自然なほどの広さだ」


・ガラティーンは周囲を見渡しながらいぶしかむ様に眉をひそめる。

・広間はほぼ自然的にではなく、人為的に広げられたと思しき空間となっていた。

・ゴブリンの体格を考慮してもあからさまに“広すぎる”のが不自然に感じる要因だ。

・その時、暗闇から獰猛な咆哮が響き渡る。

・咆哮を聞いた一同は身構え、暗闇から出てくる“ソレ”に備える。

・暗闇からノシノシと音を立てながらその正体が姿を現す。

・それは魔物としても幻想的な生物としても最上位に近い位置とされている存在。

その名は――――――


アロンダイト:

「ドラゴン!?」


ガラティーン:

「まさかこんな洞窟に幻想種の上位に位置する魔物がいるとは!!」


エイジス:

「―――――見ろ!」


・エイジスの声に促される様にドラゴンを見やる3人。

・ドラゴンの上部には鞍が備えており、そこにはゴブリンが座っていた。

・無論、そのゴブリンの格好は先ほどまでの下位種の様な簡素な格好ではなく、

騎兵を彷彿とさせるかのような意匠を象った服装をしている。


上位ゴブリン:

「ゴ~ブゴブゴブ!!」


ドラゴン:

「グゥオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアア!!!!!」


・こちらを見下す様なそんな下卑た笑い声をするゴブリンに呼応する様に

4つ足で大地に立っているドラゴンもまた咆哮を上げる。


エクスカリバー:

「なるほど、ゴブリンライダーのドラゴンバージョンって訳だね・・・面白いじゃないか!」


・不敵に笑うエクスカリバーは自身の大剣を構え直し、ゴブリンのドラゴンライダーと対峙する。

・それに続く様に他の3人はそれぞれの獲物を構え直す。

・敵愾心を剥き出しにしたゴブリンタイダーとその騎乗しているドラゴンは再び咆哮を上げながら襲い掛かってくるのであった。

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