第4話 聖剣エクスカリバーのダンジョン探索!!-4

・草原の洞窟。

・【聖剣騎士都市学園アヴァロン】から出て徒歩で数分ほどの近場に

突如として出現したダンジョン。

・できた理由は不明だが、最近ゴブリンたちがこの洞窟に出入りしている

情報があり、彼らが周囲のエリアに対して襲撃を企てようとしてこの洞窟を拠点化しようとしているのかもしれないと【魔物狩り協会(モンスターハントギルド)】は判断している。

・エクスカリバーはその情報を元に今回の気分転換を兼ねたダンジョン攻略を決めた。


※草原の洞窟入口前。


エクスカリバー:

「ふむ。一見するとホントただの洞窟だね」


ガラティーン:

「流石のゴブリンもあからさまに自分達の巣食う拠点、とする風にはしてないようですね」


アロンダイト:

「幾ら下位のゴブリンは知能が低いとはいえ、そこまで知恵がない訳ではないからな」


・洞窟の前に立つ3人は会話をしながら、洞窟の入り口とその周辺を目視で確認している。

・ゴブリンは魔物としてはポピュラーな部類でスライムなどと並んで最弱クラスの魔物として分類認識されている。

・しかし、それはあくまでも下位種のゴブリンの話であり、悪知恵の働く様になったゴブリンはクラスチェンジ(上位変化)して急速に強くなるのである。

・その為、ギルドなどではチュートリアルとしてゴブリンの説明を行い、油断大敵を無くす為のレクチャーなどを積極的に行っているのである。


アロンダイト:

「――――それでも油断してコテンパンにされているハンターや冒険者は多いらしいがな」


ガラティーン:

「先入観だけに捉えられると見落としやすい盲点ね。反面教師として刻むべき事柄ですわね」


エクスカリバー:

「調子ノッてる時とかやりやすいケアレミスみたいなモンだよね~」


・うんうんと納得する様に頷くエクスカリバー

・そんなにエクスカリバーにおそるおそる質問を聞く後輩。


アロンダイト:

「あの、先輩。ホント行くんですか?」


エクスカリバー:

「何を今更言ってるのかね後輩くん?もしかして怖じ気づいた?」


アロンダイト:

「いえ、そうじゃないんですが・・・流石に自分らでは弱いものイジメになるのでは?と思ってしまって――――」


・アロンダイトの言うことは最もである。

・彼らは非常に知名度もさることながら所有者たちも名うての実力者である。

・ゴブリンの上位種が相手でも彼らほどの実力ではその差は天と地ほどとも言えなくもない。


エクスカリバー:

「キミの懸念もわからなくもないが、悪さをしようとしているのを黙って見ているというのよろしくない。ワタシたちは聖剣であり、騎士道を重んじる立場、ノブレス・オブリージュは大事だよ。

――――決して憂さ晴らしの為に悪いことしようとしているゴブリンたちにトラウマになるぐらいボコりたいとか思っていないよ微塵もね!!」


ガラティーン:

「思ってるわねおもっいきり」


アロンダイト:

「そんなんだから特攻野郎とか蛮族聖剣とか言われるんですよ!!」


エクスカリバー:

「失礼な!!誰がそんなこと言ってるんだい!?」


アロンダイト:

「学園のみんなですよ!!」

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