第3話 聖剣エクスカリバーのダンジョン探索!!-3

・ガラティーンは術式を操作してビジョンを手の平から出現させる。

・映し出されたビジョンはこの地域周辺を表示させており、その中でも

赤く丸がされている部分があった。


アロンダイト:

「そこがダンジョン?」


ガラティーン:

「ええ、ここ【聖剣騎士都市学園アヴァロン】から少し離れた洞窟よ。

そこに今、“エネミー”としてのゴブリンたちがたむろし始めているという

情報が入っているわ」


アロンダイト:

「ゴブリンか・・・。エネミーの魔物としては最低ランクに位置する連中だが

それはあくまでも一般的な認識での話だ。」


ガラティーン:

「ええ、確認された限りでは“上位種”のゴブリンはいないと思われるみたいだけども」


・アロンダイトの言葉に同意する様に頷くガラティーン。

・この世界では人間的な存在もいればゴブリンらの様に魔物もまた存在する。

・しかし、それはあくまで都市部などの生活圏での話であり、生息圏やダンジョンの場合はその限りではない。

・生存圏が分かれている、と云えば聞こえはいいかもしれないがそれでも生活を脅かす様な行動をする者も少なからず存在する。

・そういった者たちはダンジョンなどを拠点とし、襲撃を計画することもある。

・無論、そうでない者もいるがテリトリーを犯す者に容赦しないので基本はお互いに不干渉となっている。


エクスカリバー:

「目的がある場合以外はダンジョンには近寄らないからね。触らぬ神に祟りなしって言うからね」


アロンダイト:

「気分転換にダンジョン行こうと意気揚々としていた人が何を――――」


・呆れた後輩を無視してエクスカリバーはガラティーンに言葉を投げる。


エクスカリバー:

「という訳でダンジョン行くけど、ガラ子も来る?」


ガラティーン:

「いいですよ」


エクスカリバー:

「よし、じゃあ善は急げだ!」


・そういうと意気揚々と外へ向けて飛び出す様に走り出すエクスカリバーに

続く様に走って後を追うガラティーン。

・そして1人だけ置いてけぼりを喰らうアロンダイト。


アロンダイト:

「――――もしかしなくても自分がストッパーにならないといけないのかあの2人の・・・・・・」


・色々な思いがこもったため息を吐いた後、その後を追うアロンダイト。

・果たしてエクスカリバーの望む気分転換になるのかどうかは彼ら次第である。

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