第61話俺のしてみたいこと

今回の話は最後にめっちゃ下ネタが出てきます

ご了承ください
























「ここがおれらが泊まるホテルだけど――」


深夜の2時に香川に着いた

俺は監督の話なんて全く耳に入ってこなかった。

仕方ないと思う、俺は鹿児島の中で田舎出身、両親との旅行もあまり行ったことがない、香川の県庁所在地である高松の風景は俺がイメージしていた都会とがっちりマッチしていた。

高松のビル群、建物群に呆気にとられていたんだ、聞こえるはずもない、1年生の殆どが聞こえていないみたいだった。


「とまぁ色々言ってきたが、結局の話廊下では騒がしくすんなということだから、室内でわちゃわちゃはしていいそうだ……じゃ、荷物は今から部屋の鍵を渡すところにまとめて置いとくように、因みに2人部屋な、じゃ、代表者が取りにこい」


さぁ、おれは志歩となってボコボコにしよ


「なぁ、康太郎俺と――」

「逃げんなよ志歩」

「……一旦落ち着こう、どうどう、どうどう」

「俺は馬じゃねぇ、それと、お前はもう俺から逃げれねぇ」

「はぃ」


おれは志歩の首を掴みながら逃げれない状況にして監督から鍵をもらった

その時の監督の哀れな物を見るような目は一生忘れないだろう


おれは志歩と一緒に506号室に入った。


「「おー」」


おれと志歩は全国のバスケットボールプレイヤーの中でサイズはある方だと思う

志歩は180後半はあると思うしおれも最近は測ってないけど、澪の考えられたご飯を食べたせいか多分伸びていると思う180にワンチャンとどいてる説


そんな2人が一緒に添い寝できるベットが2つと、部屋も俺が志歩をボコボコにするには十分すぎるスペースもある

それに——


「てか、ここの受付バカ可愛かったな」


そう、これがこのホテルを神級に押し上げた理由だろう


ダメだ、俺には澪がいるというのに……これが香川クオリティーか、クソ、油断してしまった。


その受付さんは綺麗なロングヘアで凛々しい雰囲気を滲み出していた。

あそこだけ空気が澄んでいるように感じた。


いや、澪のほうが綺麗な髪を持ってるし、受付さんより優しい声を持ってるし、俺に甘えてくれるんだ……絶対に目移りしてはいけない


俺の脳内澪が泣いてしまう、それだけは絶対にダメだ、夫として嫁を泣かせるような行動はしてはいけない、それに目移りしたら多分その日が命日になりそうだ、まだ澪を甘やかしたいのに



「——お、おい、蒼」

「っあ、何?」

「ここのベットえぐいぞ、柔らかすぎてもう家じゃ寝れねぇ」

「またまた、ご冗談、うお」


俺は志歩の言葉を信じていなかった。

だが、俺の考えはものの数秒で変わった。

俺は初めてベットダイブでここは天国なのではと思ってしまった。


あぁ、これが天国というものか


すると、スマホに一つの通知が鳴った


『今からお前らの部屋にとつる』

『おk』


「志歩、今から康太郎と久則がここに来るってさ」

「もう深夜だぞ?」

「だからこそなんじゃね」

「あーね」


◆◆◆


「だから、俺は浴衣彼女とイチャイチャしたいんだ」

「はぁ?どう考えてもウェディングドレスでしたいに決まってんだろ」

「いや、パジャマ——」

「「黙れ志歩」」

「すいません」


俺は今、男として譲れない口論を繰り広げていた


俺の言い分はウェディングドレスでイチャイチャとかする事は絶対に今後訪れないから憧れる


康太郎は黒の浴衣で添い寝してイチャイチャしたい


俺は浴衣で澪と添い寝したし、添い寝はもうイチャイチャに入るから考えに入っていない

ウェディングドレスでのイチャイチャはもうただ俺の知的好奇心、なんかおもろそうじゃん、それに澪のウェディングドレスとか美しいに決まってるよな


——ふとした瞬間に頭をよぎる、澪のウェディングドレス姿。自分でも驚くくらい、そのイメージは鮮明だった。白く輝く純白のドレス。レースが繊細に編み込まれた袖や、ふんわりと広がるスカート。そして、その中に包まれるように立つ澪。


「…似合いすぎだろ、澪。」


脳内で呟いた声が、自分の耳にまで聞こえた気がして、少し恥ずかしくなる。いや、実際に着ているわけじゃないのに、勝手に想像している自分の方がどうかしているのかもしれない。でも、どうしても頭から離れなかった。


想像の中で、澪は少し恥ずかしそうに微笑んでいる。目元には、いつもの気品ある澪らしさが漂っているけれど、頬がほんのり赤いのがかわいすぎる。


「蒼君、どうですか…?」


澪がそう言って小首を傾げる姿が、完全に脳内で再生される。俺は何度も頷いて、「似合う、めちゃくちゃ似合う」と言いながら、彼女の手を取る。そして、ウェディングドレスの裾を軽く持ち上げた澪が、俺の隣に来る。


「ほら、手をつないでくださいね。」


そう言いながら、澪が俺の手を引いてくる。その瞬間、温かく柔らかな感触が伝わってきたような気がして、現実なのか想像なのか分からなくなりそうだ。


「お前、ほんとにきれいだな。」


思わず口をついて出た言葉。澪はさらに顔を赤くして、「そんなこと言われると恥ずかしいです…」と目をそらす。それがまた、反則的にかわいい。


でも、その姿が本当に見られる日が来たら、俺はどうなっちまうんだろう――なんて考えるだけで、もう心拍数爆上げ



「それに、俺は浴衣女子としたい」


俺は康太郎の爆弾発言で幸せな妄想から帰って来てしまった


え、したい……あっちだよな


「それは性の方?」

「もちろん、あれ?もしかしてそこまで妄想していないのかなぁ?」


俺のストッパーは機能しなくなった


「はぁ?俺だってウェディングドレスを着た彼女をベットに押し倒して、戸惑ってる彼女の胸とか摘んで喘ぎ声とか聞きたいんだ『蒼君……やめてぇ……』って喘いでほしいんだ」


その時の3人は死んだ魚の目をしていた


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