第62話内輪ノリが結局最高
俺は脳内澪にウェディングドレスを着させ、ベットに押し倒され頬を雪のような、純白の白い肌を紅色に染めさせ、『きゃっ…蒼、君……あぅ……』って言っている澪を想像するには思春期まっしぐらしている俺にとっては簡単すぎることだった
で、澪のあまり育っていないお胸を色々弄くりてー
やっぱさ、あの清潔の象徴みたいな純白のドレスを着た人を自分色に染めてみたいって思うのは仕方ないと思うんだよね
澪をそうしたら正しく俺だけの嫁にできるしな
俺の妄想は更に加速される!って時に俺の性癖開示のせいでシーンとなっていた部屋にそんな空気を切り裂くように一つの言葉が響いた。
「うん、蒼、お前は特殊性癖の持ち主なんだなぁ」
久則は腕を組み、何回も首を振り頷きながら言った。
志歩も頷いていたが、康太郎も何故か頷いていた。
康太郎も浴衣でしたいって思うのも特殊性癖だろ、それに志歩のパジャマも……っいや、やる時は大体パジャマだろうからあいつは特殊性癖に見えて普通性癖な可哀想な男なのか、だとしたら後は……
おれは自分が罵られているのをどうでもよく思い、久則にヘイトを向けた
「久則さんはどんな性癖を?」
「あー、俺?」
「そう俺」
これで全員赤っ恥かいて平等だな
俺も久則と同じように腕を組んで首を振り頷きながら言った。
すると、久則から聞こえた発言も俺等と変わらないぐらいキモかった。
「俺は、白髪ロングで少し大人びいた美人さんが普段の彼女から考えられない可愛らしい服を着てきた状態でしたいかな」
そして、俺等は思った
全員キモいということを
うわ、確かに澪が……って思ったけど、こいつらみたいな黒の女神さんとまともに話したことのない男どもは少しクールな風に写っているのだろうか?
ふふふ、普段の澪は甘えたがりな猫みたいなのによぉ
俺は、俺だけが澪の本性を唯一知っている事で優越感びうち惹かれていた。
「だとしても、この中で群を抜いてキモいのは蒼と康太郎だぞ」
「逆に俺はパジャマだからこの中ではまとも枠だな」
すると、康太郎と久則は『っは!』と目を見開いた。
いやいや、こいつら気づかなすぎだろ、この中じゃパジャマは薄れる事ぐらいわかるだろ、ウェディングドレスが性癖の奴でも気づいてんだぞ
「でも、1番キモいのは蒼だよな」
「はぁ?、浴衣でやるのもキモいけどな」
とまぁ行ってはみたが……浴衣姿の澪と添い寝したからなんともいないんだよなぁ、普通に破壊力エグかった。
あの日は澪にとって最悪な日だったかもしれないけど、俺からしたら夜の出来事でもうプラスに振り切れてたんだよなぁ、康太郎に言いたいのはまじであの瞬間は夢って疑いたかったな、まぁ、あの行為はしていないから康太郎の妄想シチュエーションとは違うんだと思うけど正しく至高な時間だったな
「んだとごらぁ」
「うっせぇな、叫ぶことしか脳にねぇのかな?」
「まぁまぁ、もう今日は寝よう、明日は10時に起きないとやばいじゃん、な?」
「あ、そうじゃん、もう4時だし寝るか」
「おい、逃げんなや、離せ久則」
久則が康太郎の首を掴みながら俺等の部屋からの出ていった
「まぁ、ウェディングドレスはキモイな」
「え?」
◆◆◆
よし、咲茉ちゃんが来るまでに蒼君のパソコンを開けるようにしないと
私はSNSにゲーム配信するからと言い、咲茉ちゃん相談教室に相談したところ、家に行くから待っててと言われ、流石にパソコンを開けるようにしないと作業できないので、そこは開けるようにしててと言われました。
にしても、咲茉ちゃん本当に色々できますよね、ずっと頼ってばっかりですね
すると、パソコンからウィーンっと音が鳴りました
「っ!て、あぁ、電源が入ったんですかね?」
そこには、パスワードを入力してくださいとディスプレイに書かれていました。
パスワード、パスワード……誕生日かな?
私は安直な考えですが、蒼君の誕生日――1020と打ちました。
違うと、じゃ、じゃあ私の誕生日かな?
私は内申そうだと嬉しいなと思いながら打ちました
部屋には私がキーボードでカタコトと音を鳴らしながら文字を打つ音が鳴り響いていました。
しかし、私が文字を打ち終わりエンターキーを押すと、部屋にはキーボードを打ち付ける音以外にも追加された音が出てきました。
え、蒼君、本当に私の誕生日にしてるんだ、てことは、もしかしてスマホとかも――いや、流石にそれはやり過ぎですね
私は蒼君のパスワードが私の誕生である1120に設定していたらしく、ディスプレイには、色々なふぁいる?というものが沢山ありました。
ですが、私は蒼君が私の誕生、11月20に設定してくれている喜びに頬が緩み、またしても布団にダイブしてしまいました
ずるい、ずるいずるい、なんでこんな罠があるの!もっと私に優しくしてください!これはお説教が必要です
蒼君の匂いがついた枕をポコポコと握りこぶしを作り殴った後、蒼君の胸に私がこすりつけるのと同じように枕に私の顔を擦り付けました
蒼君、私頑張りますからね
私は蒼君の枕を抱きかかえてもう一回ディスプレイと向き合いました。
このときの私はまだこうなるとは予想できていなかったのでしょう
蒼君にどう説明すれば良いのでしょうか
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