第21話
レイドタイプは下手をすれば神片を喰うほどに強いと言う。そして喰らった化け物は新たな神片として参戦権を得るのだとか。だが強力な分、討伐すれば多大な能力上昇が出来るという。
[HQからもボーナスが出るとの事です。]
「いや、それ以上にほっといたら死者出るだろ絶対…。」
『それは確実だろうな。下手すれば既に隠れ動き、被害はもう出ているかもしれん。』
そんな話を昼の居間で話す。するとソフィアは飲みものを持ってきてくれてちゃぶ台においてくれた。彼女はソファーが欲しいと言うが、部屋に入れるのが大変と言う事で二人で座椅子だ。
というのもガンプの未来家電の数が二つ増えて現在三つ、すごい場所を取っているのだ。増えた一つは回復ポッド、もう一つはダウンローダーである。
回復ポッドはお決まりの入って寝れば傷を癒すアレであり、ダウンローダーはあの金塊を取り出した部分を大型化した物で、これにガンプが入って武装のダウンロードをしたりもする。
この為ガンプにはスラスターの増設、火器の強化、装甲の増設を行ったが、ポイント残高の問題で新たな武装とかはまだ追加していない。
なお最初の家電は汎用通信機、まあタワー型パソコンといった具合だ。高さ1メートルあるので文字通りのタワー状態であるが。
なので各々サイズがでかいおかげで部屋が手狭になり、引っ越しを検討中であるが、金はともかく保証人の問題で未だ借りれてない。なお初めてポイントで買った金塊はインテリアや文鎮として今も活躍中である。
[それでは改めて得た情報を。レイドタイプは群体型と予想され、場所はここから北東の山間付近の住宅街、今開発中の地区でありますが、既に住人は存在します。]
「人が多くない事が救いね。」
『そうだな、だがそうなると問題は。』
「人手だよなあ。」
群体型はラトルの様なタイプであり、結局のところ大体数が多い。ただ単体の脅威度が低いので戦闘は容易なのだが、そのレイドタイプとなるとその一個体が強い事が予想される。
『この際人的被害は避けれんのではないか?』
「でもお前、あの肉屋のおばちゃんの息子がここら辺に家買ったって言ってたぞ。」
『ぐぬ、そうか…』
リキもあれから大分丸くなり、気の良いあんちゃんみたいになってきた。どうも死に続ける生き方から気を張っていたと、なんか一月前に神妙に吐露していたが、おう、ぐらいのリアクションで返したらキレられた。
[そこで提案なのですが、未来からの人員要請はどうでしょうか。評価点の残高で動員は一人に限定されますが、作戦の幅は広がるかと。]
「ふーむ、やはり必要かなあ。とりあえずリストアップしてくれ、ガンプ。」
[了解。]
現状、我々の戦闘力は俺とリキを10とすると、ソフィア達は弱体化した今は8、ガンプ単体は強化した今でも3程度なのだ。しかし俺がガンプを装着すると、戦闘力は20から30ぐらいに跳ね上がる。現状ではガンプ単体を戦力として運用するのは厳しい。
なので未来からの人員確保は的確だろう。なお、未来からの戦闘員の想定戦闘力は4~6程度という事だ。
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